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速報・市況2024年4月16日

☆[概況/前引け] 827円安。イスラエルがイランの核関連施設を攻撃するという不安感から

前引けの日経平均は827円安の3万8,405円、TOPIXは50ポイント安の2,703ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は169、下落銘柄数は1,468。出来高は9億5,056万株、売買代金は2兆2,910億円。
イスラエルはイランの核関連施設を攻撃するのではないという不安から、日経平均は800円を超える下げ幅となった。
イランは核開発を継続し、核兵器製造用の濃縮ウラン製造を進めているため、世界で10番目の核兵器保有国に入るのは時間の問題と見られている。
2020年にイランの核開発を主導してきた核科学者モフセン・ファクリザデ氏が、車で移動中に銃撃されて死亡したが、イラン政府はイスラエルによる犯行との見解を示した。
そこで、今回もイスラエルは、イランの核開発を妨げるために、核濃縮ウラン施設などを攻撃するのではないかという予想が出ている。
イランは核兵器を製造する考えはないと表明してきた分、核関連施設が攻撃されても、被害状況を公表しにくいこともイスラエルにとって好都合という解説もある。

レーザーテックやソシオネクスト、アドバンテストなどの半導体関連が売られ、前日買われた東電と海運株も反落した。
防衛関連の三菱重工も安い。
前日に高島屋が増益率鈍化予想で売られ、本日はJフロントリテイリングが減益予想で売られたため、三越伊勢丹も安い。
一方、ニデックはAI半導体を使ったデータセンター向け機器を増産すると発表したことで買われた。

業種別下落率上位は石油、保険、海運、非鉄、証券で、上昇は精密。(W)

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