TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 一時1ドル=153円台の円安を受けて、日銀の追加利上げ前倒し観測から不動産が売られ、銀行が高い。データセンター関連は堅調
速報・市況2024年4月11日

☆[概況/大引け] 一時1ドル=153円台の円安を受けて、日銀の追加利上げ前倒し観測から不動産が売られ、銀行が高い。データセンター関連は堅調

大引けの日経平均は139円安の3万9,442円、TOPIXは4ポイント高の2,746ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は697、下落銘柄数は894。出来高は16億735万株、売買代金は4兆1,293億円。
米国で消費者物価が上振れし、利下げ開始の後ずれ観測から米国株安となり、日経平均は続落となった。
一時1ドル=153円台の円安を受け、輸入インフレ圧力を受けた日本では日銀が利上げを前倒しするという見方も意識され、三井不動産など不動産株が下落した。
セブン&アイは今期利益計画がアナリスト予想に届かず、吉野家は今期営業減益計画で売られた。
一方、日銀の追加利上げ観測から銀行株は買われた。メガバンクやトヨタや日立など時価総額上位企業の上昇を受け、TOPIXは小幅高となった。
その他、ソシオネクストや日立、フジクラ、三菱電機、関電工などデータセンターにまつわる銘柄が堅調だった。ソシオネクストはサーバー向けソリューションを手掛けており、日立はデータセンターの電力需要増加を受けたパワーグリッドの増強で恩恵を受けると期待された。
フジクラはデータセンターとデータセンターの接続に使われる超多心光ファイバーで、三菱電機は光信号と電気信号を返還する光デバイスで強みを持っている。関電工はヒューリックや東電とデータセンター開発で連携している。
有沢製作は株主資本配当率(DOE)6%か総還元性向80%の大きい金額を株主還元する配当方針と発表しストップ高となった。
MonotaRO(3064)は3月の新規顧客数の拡大で大幅高となった。

業種別下落率上位は不動産、小売、精密、情報通信、紙パルプで、上昇率上位は鉱業、石油、電力ガス、銀行、非鉄。(W)

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