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速報・市況2025年6月5日

☆[概況/大引け] 中国のレアアース輸出規制による世界の自動車生産停止リスクを警戒

大引けの日経平均は192円安の3万7,554円、TOPIXは28ポイント安の2,756ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は568、下落銘柄数は995。出来高は16億6,584万株、売買代金は4兆2,166億円。
日経平均は反落。米ブロードコムの好決算期待でアドバンテストなどが買われ、日経平均は序盤に下げ渋ったが、後場は再び下向きとなった。
中国のレアアース輸出規制により、世界中での自動車生産停止リスクが警戒された。
スズキ(7269)は中国レアアース輸出規制を受けて、部品の調達が滞っているため、5月26日から小型車「スイフト」生産を停止していると報じられ、売られた。
レアアースは電気自動車やハイブリッド車で使用される磁石に使われているが、ガソリン車でも燃費や排ガスを改善する酸素センサーや車体の軽量強靭化のためのセラミックス部品に使われている。
自動車生産停止リスクが警戒され、海運株が安い。
その他、防衛関連は反落した。
日本郵政は点呼不備でトラック2,500台の許可取り消しとなり下落したが、佐川急便の持株会社のSGホールディングスは業務受託への期待で買われた。
センコーグループは米投資ファンドのダルトン・インベストメンツによる保有判明で急騰した。

業種別下落率上位は海運、輸送用機器、石油、その他製品、建設で、上昇は金属、陸運、非鉄、倉庫運輸。(W)

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