大引けの日経平均は338円(0.8%)安の3万7,834円、TOPIXは26ポイント(0.9%)安の2,756ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は291、下落銘柄数は1,308。出来高は20億7,968万株、売買代金は5兆1,899億円。
前日の米国市況ではNYダウ、NASDAQ総合指数、SP500の主要3指数が上昇していたが、朝方にイスラエルによるイラン空爆の一報が入り東京市場は大幅下落でのスタートとなった。中東での地政学リスクの高まりから、リスクオフの動きが加速。イスラエルによる空爆では核関連施設への攻撃が伝えられており、イラン側からイスラエルへの報復攻撃も想定される。
一連の動きを受けてエネルギー需給の不安から原油価格が急騰しており、WTI原油は一時9%超の上昇。時間外のNYダウ先物は700ドル超の急落となる時間帯も見られた。
日経平均株価は再び200日移動平均線を下抜けたが、大引けでは下げ幅を縮めて25日移動平均線上に浮上。
プライム市場では、原油高を受けてINPEX(1605)が急騰して、一時年初来高値を更新。石油資源開発(1662)、富士石油(5017)も急騰。半導体関連では東京エレクトロンやディスコが大きく売られたが、アドバンテストは2%を超える上昇となる等、まちまちの展開。トランプ大統領が自動車関税の引き上げを示唆したためトヨタや日産は売られた。
業種別下落率上位は空運、繊維、サービス、化学、輸送用機器で、上昇率上位は鉱業、石油石炭、電気・ガス、海運、倉庫運輸。