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速報・市況2025年11月28日

☆[概況/大引け] 中間配当の再投資期待が支えに

大引けの日経平均は86円高の5万253円、TOPIXは9ポイント高の3,378ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,173、下落銘柄数は380。出来高は18億9,677万株、売買代金は4兆6,995億円。
前日の米国市場が休場で手掛り材料難だったが、日本企業の中間配当が約8.8兆円と大きいため、再投資への期待が支えとなった。
三井E&Sはゴールドマン・サックス証券が投資判断を新規に「買い」で、目標株価を7,800円と発表したことで買われた。船舶用エンジンは国内造船業界の生産能力増強局面で恩恵を受けることや、港湾クレーンは米国の港湾で中国製クレーンからの代替が進むことに期待感を示した。
レアメタル関連の大平洋金属(5541)が高い。大平洋金属は深海の堆積物からリチウムイオン電池に使われるニッケルやコバルトなどレアメタル(希少金属)を商業規模で取り出す技術があり、2028年に堆積物を年130万トン製錬できる量産体制を整える計画がある。
日中関係の悪化で三越伊勢丹などインバウンド関連は安いが、ヨシムラ・フードは中国が輸入しなくても世界でホタテの需要が強いため買われた。
中越パルプは来年度からの配当政策の変更が好感された。
一方、JX金属は、野村証券が、株価上昇により割安感が解消されたと述べ、レーティングを「Neutral」に下げたため売られた。

業種別上昇率上位は鉄鋼、ノンバンク、紙パルプ、機械、卸売で、下落率上位は空運、陸運、小売、不動産、サービス。(W)

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