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速報・市況2024年5月27日

☆[概況/大引け] 内田日銀副総裁の講演で金利が上昇し、インフレヘッジで株式が買われた

大引けの日経平均は253円高の3万8,900円、TOPIXは23ポイント高の2,766ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,072、下落銘柄数は522。出来高は13億7,756万株、売買代金は3兆3,847億円。
先週末のナスダックが最高値を更新したため、週明けの日経平均は反発して始まった。
だが、本日の米国がメモリアル・デー(戦没者追悼記念日)の祝日のため、米国投資家からの買いが減るという見方から前場の日経平均は上値が抑制された。
日銀の内田副総裁が講演で「デフレとゼロ金利制約との闘いの終焉は視野に入った」と語ったことを受けて、長期金利が上昇した。
金利上昇に対するインフレヘッジの買いが株式に入り、終盤の日経平均は上げ幅を拡大した。
金利上昇を受けて、東京海上やMS&ADなどの保険株が買われた。
日本郵船の社長が「1年後の決算発表をPBR1倍を越えた状態で迎えたい」と日経新聞のインタービュー記事で述べたため、他の海運株も物色された。
大阪チタニウム(5726)は決算説明会の資料で、航空機需要により「欧米の主要チタン展伸材各社は30%程度の生産能力拡充計画を推進中であり」「チタン展伸材各社から安定供給の強い要請がある」と記したため上昇した。
一方、半導体向け封止装置のTOWAは、モルガン・スタンレーMUFG証券が株価上昇により中期的な成長は概ね織り込まれた水準と述べ、投資判断を下げたため下落した。

業種別上昇率上位は保険、海運、非鉄、電力ガス、石油で、上昇は水産農林、倉庫運輸。(W)

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