大引けの日経平均は225円高の3万8,536円、TOPIXは9ポイント高の2,786ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は955、下落銘柄数は594。出来高は15億8,764万株、売買代金は4兆412億円。
米国の半導体企業のAMDは先週のAIイベントで発表した新製品群を受けて、パイパー・サンドラーが目標株価を引き上げたため、前日のナスダック市場で大幅高となった。
その他、業界環境として、第1四半期の世界のサーバー出荷が前年同期比22%増で、特に単価が25万ドルを超えるハイエンドサーバーの出荷台数は同491%増だったため、AIサーバーに対する高性能化要求が高まっている証しと受け止められたことも材料視され、本日の東証ではアドバンテストを始めとした半導体関連が買われ、日経平均の上昇を牽引した。
なお、昼に発表された日銀金融決定会合では国債買い入れの減額ペースを緩めたが、事前の観測報道通りだったため、相場への影響は大きくはなかった。
こうした織り込み済みといった見方以外にも、SMBC日興証券では、国債市場の機能度低下に配慮した措置であることや、日銀は国債買い入れ計画を金融政策運営から切り離しているので、減額ペースのスローダウンは日銀がハト派に転じたことを意味しないと解説している。
オリエンタルランド(4661)は、京成電鉄による売却は早くて次期中期経営計画からとみずほ証券が予想したことで上昇した。
ワコムや東洋炭素は野村証券が目標株価を引き上げた。
日本製鉄は反落。ニトリが3日続落。海運が安い。
業種別上昇率上位はその他製品、非鉄、ガラス土石、不動産、ゴムで、下落率上位は鉄鋼、海運、医薬品、食品、小売。(W)