大引けの日経平均は258円高の2万8,041円、TOPIXは20ポイント高の2,003ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,280、下落銘柄数は477。出来高は14億2,527万株、売買代金は3兆7,422億円。
米国株続伸を受けて日経平均は寄り付きから2万8,000円を回復した。
ただ、本日は3月3日に発表された日経平均の銘柄入れ替えのリバランスが大引けで実施されるため、新規採用のオリエンタルランドやルネサスエレクトロニクス、日本航空の買付資金を捻出するための換金売りが約2,200億円生じるという試算から上値は伸びなかった。
東証がPBR1倍割れ企業に改善策開示を求めると報じられたため、自社株買いへの期待から日本製鉄(5401)を始めとした鉄鋼株が物色された。
4月は外国人買いで株高傾向となる経験則が意識され、ソフトバンクグループや三菱UFJ、トヨタなどの主力株が買われ、三井物産は総還元性向の引き上げ検討で注目された。
東京都競馬は香港の投資ファンドのオアシス・マネジメントが8.38％を保有していることが判明したため、急騰した。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」で、「株主価値を守るため重要提案行為などを行うことがある」とした。
東京都競馬は、2022年12月期有価証券報告書ベースで賃貸等不動産に限っても500億円超の含み益(期末時価－期末簿価)を有する。加えて、この外数として公営競技施設も有する。オアシス社は、過去に東京ドームについても株式を保有していた。
一方、海運株は下落した。
政府が先端半導体製造装置の対中輸出規制で東京エレクトロンは一時下落した場面もあった。

業種別上昇率上位は鉄鋼、卸売、精密、輸送用機器、金属で、下落は海運、食品、ゴム、鉱業。（W）