TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 日経平均は2万8,000円割れ、グロース指数は続伸
速報・市況2022年11月14日

☆[概況/大引け] 日経平均は2万8,000円割れ、グロース指数は続伸

大引けの日経平均は300円安の2万7,963円、TOPIXは20ポイント安の1,956ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は471、下落銘柄数は1,327。出来高は14億6,035万株、売買代金は3兆8,284億円。
先週11日に公表されたミシガン大学の消費者信頼感指数の調査で、5年先のインフレ予想が3.0%と前月の2.9%から上昇したため、インフレが高止まりという恐れから、FRBが金融引き締めの手を大きく緩めるとの期待は時期尚早という見方が意識され、週明けの日経平均は反落した。
日経平均は大引けにかけて2万8,000円を割り込んだ。
一方、他の指数に比べて、調整の度合いが大きかった東証グロース市場には買いが入り、グロース指数は続伸となった。

東証プライム市場では、ソフトバンクグループは自社株買いを発表しなかったことが失望され大幅安となった。
オリンパスは業績下方修正で大きく売られ、川崎汽船や三菱重工、セブン&アイが安い。
一方、資生堂が買われ、Wスコープは第3四半期累計の経常利益の通期予想に対する進捗率が高く、三井松島とアシックスは通期業績予想の上方修正を好感。
ラクス(3923)はITエンジニアの積極採用継続で上期は営業赤字となったが、「楽楽明細」については、人員の重点配置を止め教育体制を整備している結果、ITエンジニア一人当たりの生産性が向上していることで買われた。

業種別下落率上位は倉庫運輸、情報通信、紙パルプ、非鉄、空運で、上昇は化学、ガラス土石。

東証グロース市場では、マイクロ波化学が大幅高となり、イーディーピーは人工宝石製造に必要な原材料を販売しているが、引き合いが強く、通期業績予想を上方修正したためストップ高となった。その他、プレイドやアクリート、ウェルスナビが大幅高。
こうした中で、訪問看護師向けシステムのeWwLLは、業績上方修正が小幅にとどまったため売られ、ストップ安となった。(W)

関連記事