大引けの日経平均は406円高の3万6,452円、TOPIXは12ポイント高の2,679ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は591、下落銘柄数は988。出来高は18億6,514万株、売買代金は4兆6,085億円。
日銀金融政策決定会合で金融政策は現状維持としたが、展望レポートで経済見通しと物価見通しは下振れリスクの方が大きいとしたため、利上げの先送り観測から円安となり、日経平均は上げ幅を拡大した。日経平均は一時498円高の3万6,544円となった。
大和証券では、おそらく政府は対米交渉において円安誘導をしていない根拠として日銀の利上げを挙げているだろうが、現実的には最短でも2026年1~3月期になるだろうと解説した。1~3月としたのは2026年春闘も堅調な結果になることを確信するまでは、様子見姿勢が続く公算というのが理由。
ディスコやフジクラ、アドバンテストが買われた。
4月28日に業績予想を上方修正した住友ファーマは大幅続伸。
JR東海(9022)は初の自社株買いが好感された。
北海道電力は大幅増配予想と泊原発3号機が原子力規制委員会で再稼働に向け事実上の合格となりストップ高。
一方、村田製作所は今期営業減益予想で大幅安。
三井物産は今期の純利益予想が14%減益で売られた。
日銀の利上げ先送り観測でりそなHDなどの銀行株が下落した。
業種別上昇率上位は精密、陸運、ガラス土石、その他製品、非鉄で、下落率上位は海運、銀行、紙パルプ、水産農林、電力ガス。(W)