TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 東京五輪開催望み薄の報道が重石。幅広い業種が下落したが、日本電産とレノバ、エムスリーは買われ、レアメタル商社のアルコニックスは急騰
速報・市況2021年1月18日

☆[概況/大引け] 東京五輪開催望み薄の報道が重石。幅広い業種が下落したが、日本電産とレノバ、エムスリーは買われ、レアメタル商社のアルコニックスは急騰

大引けの日経平均は28,242.21円の276.97円安、TOPIXは1,845.49ポイントの11.12ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は888、値下がり銘柄数は1,195。出来高は9億854万株、売買代金は1兆9,320億円。
先週末のNYダウが3日続落となったことや、NYタイムズ(電子版)が15日に「東京オリンピック開催の望みは薄くなった」という記事を掲載したことが響いた。
東京エレクトロンやSUMCOなどの半導体関連が反落し、トヨタやホンダなどの自動車株は続落となり、三井住友FGも安い。
中国の10~12月期GDPは前年同期比6.5%増と7~9月期の4.9%増よりも拡大したが、ファナックと安川電機は浮上せず、海運株と石油株の下げも目立った。
値下がりする銘柄が多い中、日本電産は関社長が、電気自動車の駆動モーターについて、2030年頃までに自動車メーカーの内製化はほぼなくなると述べたため、外注獲得が期待され上昇した。
再生可能エネルギー関連のレノバとオンライン診療関連のエムスリーが買われ、岩谷産業はBofA証券が投資評価を新規に「買い」と発表したことで反発した。
政府が日本最東端の南鳥島周辺の海底に埋蔵されるコバルトなどのレアメタル(希少金属)について、採掘の商業化を進める方針を固めたと報じられ、レアメタル商社のアルコニックス(3036)が急騰した。
業種別下落率上位は鉱業、海運、保険、石油、ガラス土石で、上昇は電力ガス、精密。

関連記事