TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 米中閣僚級協議が好感されたが中国側が「率直」という言葉を使う場合は
速報・市況2025年6月11日

☆[概況/大引け] 米中閣僚級協議が好感されたが中国側が「率直」という言葉を使う場合は

大引けの日経平均は209円高の3万8,421円、TOPIXは2ポイント高の2,788ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,140、下落銘柄数は426。出来高は16億1,983万株、売買代金は4兆483億円。
米中閣僚級協議を終えたライトニック商務長官は「レアアースの問題は、この枠組みの中で確実に解決されると強く期待している」と述べた。
これを受けて、日経平均は318円高の3万8,529円となったが、買い一巡後は伸び悩んだ。
中国のレアアース輸出規制で、ハイテク製品や国防製品に欠かせないため、米国側の弱点が露呈したことから、今後も中国は強気の姿勢を取るという見方や、中国の商務省次官が「深く率直な意見交換を行った」と述べたが、中国側が「率直」という言葉を使う場合は意見の相違が存在するケースが多いという解説も聞かれた。
米国が中国からレアアースを輸出してもらうために対中半導体輸出規制を緩和するという思惑からディスコや東京エレクトロンなどの半導体関連が高い。
中国が潤うことで恩恵を受ける良品計画(7453)も物色された。
三越伊勢丹は大和証券が、国内客の需要は底堅く、インバウンド売上の減速を織込んでも収益性は高いと述べ、レーティングを引き上げたことで買われた。
半面、これまでの牽引役だった三菱重工などの防衛関連とAIデータセンター関連のフジクラは利益確保の売りに押された。
任天堂も安い。
日野自動車は第3者割当増資による希薄化見通しから急落した。

業種別上昇率上位は紙パルプ、金属、サービス、化学、鉱業で、下落率上位はその他製品、保険、非鉄、空運、電力ガス。(W)

関連記事