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速報・市況2025年9月30日

☆[概況/大引け] 米政府機関閉鎖リスクを警戒

大引けの日経平均は111円安の4万4,932円、TOPIXは6ポイント高の3,137ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は522、下落銘柄数は1,040。出来高は22億1,950万株、売買代金は5兆1,274億円。
米国で政府予算が成立せず、政府機関が閉鎖されると雇用統計の公表も延期となる。
FOMCの利下げ決定にも支障を来すという懸念から日経平均は一時310円安となった。
その後は前日終値を挟んだ状態。
米政府機関の閉鎖は1981年以降で14回あり、多くのケースでは1日で解除されているため、これに期待する見方から買いが入った場面もあった。
だが、1期目のトランプ政権ではメキシコとの国境の壁の建設費用を巡り、与野党が対立し、35日間閉鎖となった。
今回、警戒されているのは、トランプ政権が政府機関閉鎖を機に、連邦職員の大量解雇を行う可能性を示唆していることだ。
雇用悪化に拍車が掛かり、景気が悪影響を受けるという見方に加えて、財政リスクから長期金利が上昇する恐れもあると不安視する見方もある。

キオクシアHD(285A)はAI需要に対応する北上工場第2製造棟の稼働開始を発表し大幅続伸。
日銀決定会合の主な意見公表で、10月の利上げ可能性が高まり銀行株が買われた。
一方、アドバンテストと古河電工は反落。
OPECプラスの増産観測による原油安でINPEXが売られた。
しまむらは第2四半期が営業赤字で下落した。

業種別上昇率上位は保険、銀行、精密、医薬品、証券で、下落率上位は鉱業、海運、鉄鋼、紙パルプ、石油。(W)

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