大引けの日経平均は346円(0.9%)高の3万8,088円、TOPIXは16ポイント(0.5%)高の2,785ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は815、下落銘柄数は738。出来高は13億4,745万株、売買代金は3兆4,616億円。
先週末の米国市場では、5月の雇用統計で非農業部門雇用者数が事前予想を上回り、景気減速への懸念が後退。また、9日にもロンドンで行われると報じられた米中閣僚による貿易交渉が進展するとの期待が広がった。リスクオンの動きとなり6日の米国市場は株高、ドル高・円安、金利上昇となった。
週明けの東京市場もこの流れを受けて買い先行でスタート。寄付きから3万8000円台を回復。終始3万8000円台での堅調な推移となった。株価水準が切り上がり、200日移動平均線を上抜き終値でもこれを維持。
プライム市場では、ソフトバンクG(9984)がナスダック市場高と傘下にあるアーム株の上昇を好感し5%近い上昇となり、日経平均株価の上昇に大きく寄与。また、半導体関連が買われアドバンテストが急騰。日経平均株価の上昇寄与度トップとなり、1銘柄で102円全体を押し上げた。ソシオネクスト(6526)は7%超、ディスコ(6146)も3%を超える上昇となるなど物色が目立った。
先週末大幅安となったグロース指数は下げ止まり、プラス転換して大引けとなった。月面着陸に失敗したispace(9348)は連日のストップ安。QPS研究所(5595)などの宇宙関連銘柄にも売りが波及している。対して、低位株のモダリス(4883)がストップ高となるなど物色されている。データセクション(3905)も商いを伴って買われストップ高となった。
業種別上昇率上位は医薬品、その他製品、銀行、電気機器、情報・通信で、下落率上位はパルプ・紙、鉄鋼、金属、海運、水産・農林。