大引けの日経平均は27,490.13円の434.19円高、TOPIXは1,826.30ポイントの30.12ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,664、値下がり銘柄数は445。出来高は15億1,372万株、売買代金は2兆9,990億円。
米ジョージア州上院決選投票で民主党が2議席を獲得し、バイデン次期大統領が政策を遂行しやすくなるという見方から、昨日のNYダウは上昇し、東証も広範囲に買われた。
米国では年末に追加経済対策が9,000億ドル規模で合意されたが、民主党は2兆2,000億ドルを提案していたので、新たに1兆ドル規模の追加経済対策を策定すると期待された。
一方、増税法案はコロナ禍が収束するまで、成立の可能性が低いと見られている。
こうしたことから、リフレトレードが活発になり、日経平均は11時前に27,624円(568円高)まで上昇したが、東京都の新たな感染者数が2,000人を超えたと報じられ、後場は上げ幅を縮めた。
米国長期金利が1％に乗せたため、米国では金融株が買われ、東証でも三井住友FGやオリックスなど金融セクターの上昇が目立った。その他、景気敏感株の鉄鋼株と非鉄株が高い。
また、バイデン次期大統領が環境政策を重視しているため、再生可能エネルギーのレノバも大幅高となった。
日立造船はSMBC日興証券が「ESG(環境・社会・ガバナンス)の潮流に乗る」と評価し、投資評価を新規に「1」と発表したため急騰した。
その他、日精ASB機械(6284)は注射器用バイアル容器を成形するための商談が来ているが、ワクチンアンプル用の成形機に対する思惑が募り、急騰した。
半面、米国政府が中国のアリババグループとネットサービス大手テンセントに対する米国人の投資を禁じることを検討していると報じられたため、アリババに出資しているソフトバンクグループは売られた。
なお、巣ごもり関連のコーエーテクモやスクウェアエニックス、カプコンといったゲーム関連は乗り換え対象とされ、Web会議システムのブイキューブも反落した。
業種別上昇率上位は鉄鋼、ノンバンク、非鉄、保険、石油で、下落は空運と情報通信。