TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 米AMATの予想で半導体関連が買われ、日経平均は一時最高値に肉薄。半導体関連の反落で上げ幅を縮めたが、メガバンクと商社、不動産、石油は高い
速報・市況2024年2月16日

☆[概況/大引け] 米AMATの予想で半導体関連が買われ、日経平均は一時最高値に肉薄。半導体関連の反落で上げ幅を縮めたが、メガバンクと商社、不動産、石油は高い

大引けの日経平均は329円高の3万8,487円、TOPIXは32ポイント高の2,624ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,391、下落銘柄数は238。出来高は22億417万株、売買代金は6兆7,212億円。
世界最大手の半導体製造装置メーカーの米アプライドマテリアルズ(AMAT)の第2四半期(2~4月)の売上高見通しがアナリスト予想を上回ったため、時間外取引で12%高と急伸した。
HBM(広帯域幅メモリ)の生産には標準的なDRAMの2倍以上の生産能力が必になることや、DRAMシリコンダイの積層に必要なパッケージング工程により、市場規模は拡大するため、2024年10月期のHBMパッケージング向け売上高は前期比約4倍の5億ドル近くに拡大するという見通しを示した。
これを受け、東証ではレーザーテックや東京エレクトロン、ソシオネクスト、アドバンテストが買われ、日経平均は一時3万8,865円(707円高)となり、最高値の3万8,915円まであと50円と迫った。
その後、レーザーテックなどの半導体関連が利益確保の売りで反落したため、日経平均は上げ幅を縮めた。
メガバンクと商社、不動産、石油が買われ、楽天が続伸。
冷凍冷蔵倉庫やホテルの開発運営会社の霞ヶ関キャピタル(3498)が急騰した。冷凍冷蔵倉庫で確固たる地位を確立したので、冷凍冷蔵倉庫に適した土地が出た際には、優先的に紹介を受けるケースが多くなっている。ホテルはチェックイン・チェックアウトを完全自動化しており、フロント係は1人でも営業できるので、効率的な運営がなされていて、部屋のベッドメイキングや清掃は別料金となっている。通常稼働率が40~60%で黒字化しないホテルが多い中で、稼働率20%以下でも黒字化する。
一方、トレンドマイクロは今期大幅増益見通しだが材料出尽くし感から急落した。

業種別上昇率上位は石油、鉱業、不動産、保険、銀行で、下落は金属とゴム。(W)

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