大引けの日経平均は205円高の3万6,045円、TOPIXは16ポイント高の2,667ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は923、下落銘柄数は650。出来高は22億8,183万株、売買代金は5兆4,367億円。
日米関税協議前だったが、自社株買い発表の多さと円安、米株先物のマイナス幅縮小を受け、終盤は買い戻しが入った。
大和証券の解説によると、TOPIX採用企業の4月1日~28日までの自社株買い発表額は3.5兆円と2024年4月の1.2兆円に対して2.9倍になったという。
ソニーグループ(6758)は半導体子会社のソニーセミコンダクタソリューションズのスピンオフ(分離・独立)上場検討の観測報道で高い。
スクウェア・エニックスは物言う株主の3Dインベストメントによる保有判明で急騰した。
住友ファーマは業績上方修正でストップ高。
太陽HDはモルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断を引き上げストップ高。
SMSは自社株買い発表を好感した。
一方、商船三井は米国の高関税政策により海上荷動きの停滞を見込み今期大幅減益予想で売られた。
日立は今期予想がアナリスト予想を下回り、オリエンタルランドは今期営業減益計画で安い。東京地下鉄は今期見通しが失望された。
業種別上昇率上位はその他製品、サービス、医薬品、銀行、保険で、下落率上位は海運、石油、輸送用機器、紙パルプ、陸運。(W)