大引けの日経平均は1,088円高の5万1,307円、TOPIXは7ポイント安の3,278ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は211、下落銘柄数は1,379。出来高は23億5,745万株、売買代金は7兆921億円。
日経平均は5万1,000円を大幅に突破。
アドバンテスト(6857)が上期好決算と通期予想の上方修正に加え自社株買いの発表でストップ高(4,000円高の2万2,120円)となり、日経平均に対する寄与度は1,077円とほぼ1銘柄で上昇幅が説明できる活躍となった。
アドバンテストのストップ高は、トランプ大統領が米中首脳会談で、エヌビディアのブラックウェルAIプロセッサについて議論される可能性があると示唆したため、対中半導体輸出規制の緩和期待が意識されたことも作用した。
その他、電気工事のきんでんとトーネックが好決算でストップ高。
だが、プライム市場全体では下落銘柄数が多く、TOPIXは小幅安だった。
ニデックは日経平均から除外の影響が続き大幅続落となった。
防衛関連の川重とレアアース関連の東洋エンジは続落。
ベッセント米財務長官が「日本銀行に金融政策の裁量を認める日本政府の姿勢は、インフレ期待を安定させ、過剰な為替変動を避ける上で重要だ」とX(旧ツイッター)に投稿した。
高市政権が日銀に対して金融緩和の継続を求めないように釘を刺し、日銀に対して利上げを求めたという見方から、三井不動産など不動産株が売られた。
東京海上やリクルート、ダイキンが安い。
オープンドアやメドレー、シスメックス、エフピコは年初来安値となった。
業種別上昇は非鉄、電機、建設、情報通信で、下落率上位は紙パルプ、不動産、空運、ノンバンク、倉庫運輸。(W)
