TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] FRB議長のタカ派発言で一時398円安となったが円安で下げ幅を縮め、TOPIXは小幅高に
速報・市況2023年11月10日

☆[概況/大引け] FRB議長のタカ派発言で一時398円安となったが円安で下げ幅を縮め、TOPIXは小幅高に

大引けの日経平均は78円安の3万2,568円、TOPIXは1ポイント高の2,336ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は989、下落銘柄数は630。出来高は16億3,842万株、売買代金は4兆1,106億円。
パウエルFRB議長が9日の講演で「さらなる政策引き締めが適切となった場合は躊躇しない」と述べたため、米国金利が上昇し、米国株は下落した。
これを受けて、10日の日経平均は一時、398円安の3万2,248円となったが、1ドル=151円30銭台の円安を受けて、下げ幅を縮め、TOPIXは小幅高となった。
円安で海運が買われ、米金利上昇でメガバンクが高い。バークシャーの起債準備で商社は堅調。
トレンドマイクロ(4704)はキャッシュが約3,100億円あり、早期に1,400億円を株主に還元すると発表したため急騰した。自社株買い400億円に加え、普通配当と特別配当で合計1,000億円を計画している。
西華産業は業績・配当予想の増額と株主還元制度の導入を発表したため、値を飛ばした。
一方、ソフトバンクグループは赤字決算で売られた。
ルネサスエレクトロニクスは、INCJ(旧産業革新機構)が9日にルネサスエレクトロニクス株を売却すると発表したため下落した。これまで段階的に売却して保有株比率は6.65%まで下がっていたが、今回の売却でほぼゼロになる。

業種別上昇率は海運、石油、水産農林、銀行、建設で、下落率上位はその他製品、精密、ゴム、輸送用機器、医薬品。(W)

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