大引けの日経平均は467円安の3万7,965円、TOPIXは10ポイント安の2,801ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は939、下落銘柄数は632。出来高は27億1,183万株、売買代金は6兆5,106億円。
米国で控訴審が「下級審によるトランプ関税の差し止め命令」を一時停止したため、30日の日経平均は反落した。
第4回目の日米関税交渉を控え、中国を念頭に置いた日米経済安全保障の連携強化が、関税圧力を和らげるという期待で後場は下げ幅を縮めたが、MSCI指数のリバランスによる影響で大引けではストンと下げた。
半導体関連が売られ、ルネサスエレクトロニクスはEV用半導体断念で下落した。
米国関連のリクルートや関税デメリットのマツダも安い。
一方、JCRファーマはサンバイオからの製造受託期待で大幅高。
キッセイ薬品はジェフリーズ証券が投資判断を引き上げた。
東電福島第一原発の処理水の海洋放出を受け、中国が実施していた日本産水産物の輸入禁止が解除される見通しとなり、ヨシムラフードが買われた。
井関農機(6310)は政府の備蓄米の放出で、全国に数千台のコイン精米機を展開していることが注目された。
業種別下落率上位はその他製品、電機、精密、サービス、非鉄で、上昇率上位は医薬品、水産農林、電力ガス、紙パルプ、不動産。(W)