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速報・市況2024年4月19日

☆[概況/後場寄り] イランのウラン濃縮施設が最も重要な攻撃目標

12時38分時点の日経平均は1,003円安の3万7,074円、TOPIXは55ポイント安の2,621ポイント。
国際原子力機関(IAEA)が1月にイランの核施設の遠心分離機を調べた際、採取したサンプルから、濃縮度83.7%のウランが検出された。核兵器の製造に必要とされる90%に迫る高さだったという。

イランの核関連施設はナタンズ(ウラン濃縮施設)、アラク(重水炉建設中と将来のプルトニウム生産拠点)、イスファハン(ウラン転換施設)などがあり、イスラエルにとっては、ウラン濃縮のための遠心分離装置があるナタンズが最も重要な攻撃目標と見られている。

イランのナタンズにある核燃料施設内のウラン濃縮用遠心分離機に対して、2010年9月にサイバー攻撃が行われ、約8,400台の遠心分離機のうち約1,000台が稼働不能に陥り、操業が一時停止する事態となった。米国とイスラエルの共同作戦と報じられた。
2020年7月に、イラン・ナタンズの地上施設で、最終組み立て段階にあった新型の遠心分離機や精密計測機器が爆発で破壊された。
2021年4月はナタンズの核施設で爆発が起こり、施設の電源設備が破壊され、遠心分離機への電源供給が止まった。

後場の日経平均は前引けに比べて若干下げ幅を縮め、3万7,000円台に戻した。
ただ、引き続き、東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体関連が安い。
トヨタや日立、ソニーグループなどの主力株も下落。
一方、石油株と海運株は買われ、セブン&アイ(3382)や良品計画、ローソン、ゼンショーなど消費関連の一部が下落を免れている。

業種別下落率上位は電機、機械、精密、証券、金属で、上昇は海運、鉱業、石油。(W)

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