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速報・市況2025年6月9日

☆[概況/10時] 続伸 米景気懸念の後退や円軟調で輸出中心に買い

10時10分時点の日経平均株価は前週末比364円08銭(1%)高の3万8,105円69銭と、6営業日ぶりに3万8,000円の大台を回復。TOPIXは同18.68ポイント(0.7%)高の2,788.0171ポイント。

6日の米国株は大幅反発。5月の雇用統計で非農業部門雇用者数が事前予想を上回り、景気減速への過度の懸念が後退した。トランプ米大統領が米中通商協議を9日に行うと表明し、両国間の貿易交渉が進展するとの期待も午後の相場を押し上げた。

米景気への懸念が和らいだことからリスク選好の動きが強まり、1ドル=144円台後半と円安方向での推移も追い風となっている。トヨタや日産、ソニーグループや日立など輸出関連が幅広く買われ、アドテストやレーザーテックなど半導体関連は大幅高。

米原油先物相場の上昇を受けて鉱業や商社も高く、6日の米国市場で長期金利が上昇したことを受け、三菱UFJやみずほFGといったメガバンクも高い。

個別では、今期利益予想を上方修正したエイチームHD(3662)がプライム市場の上昇率トップで、腎臓病治療薬で良好な結果を発表した大塚HDは5週ぶり高値圏に急伸した。

このほか、ゴールドマン・サックス証が投資判断を引き上げた日本ペイントHDが2カ月超ぶり高値を付けており、野村証が目標株価を引き上げたアインHDやセイコーGも上昇した。

業種別上昇率上位は医薬品、電機、銀行、非鉄金属、サービスで、下落率上位は金属、パルプ・紙、小売り、鉄鋼。(NA)

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