2月8日の米国株式市場でNYダウは6日続伸となり、3週ぶりに最高値を更新した。追加経済対策への期待が高まったことや新型コロナウイルス感染のペース減速も好感された。
ロイターの集計によると、米国で7日までの1週間の新型コロナウイルス新規感染者は前週比25%減の82万5千人と、昨年11月初旬以来の最少となった。減少は4週連続で、パンデミック(世界的大流行)が始まってから最大の減少を記録した。
民主党が新型コロナウイルス経済対策の一環で、航空会社や空港、鉄道向けに500億ドル超の追加支援案を策定していることが伝わり、デルタ航空が買われた。
ビッグデータ分析のパランティア・テクノロジーズはIBMと人工知能(AI)分野で提携すると発表し上昇した。
ナスダックは3日続伸となり最高値を更新。エヌビディアやAMDなどの半導体関連が高い。
暗号資産(仮想通貨)ビットコインが最高値を更新した。電気自動車メーカーのテスラがビットコイン投資を報告し、近い将来に製品の代金をビットコインで支払うことを顧客に認める方針も明らかにした。
ビットコイン関連のサービス拡大に注力する決済サービスのペイパルが大幅高となった。
NYダウ工業平均は前日比237.52ドル高(0.76%高)の31,385.76ドル。ナスダック総合指数は前日比131.35ポイント高(0.95%高)の13,987.64。S&P500指数は前日比28.76ポイント高(0.74%高)の3,915.59。
NYダウ採用銘柄はディズニー、シェブロン、キャタピラーなどが買われ、ナイキやメルク、ビザなどが売られた。指数を構成する30銘柄中、上昇は27銘柄、下落は7銘柄。