5月17日の米国株式市場でNYダウは反落。
5月のNY連銀製造業景況指数は24.3と4月の26.3から低下したが、市場予想の23.9は上回った。
しかし、支払価格指数が74.7から83.5に上昇し最高値を付けたため、インフレ警戒から、NYダウは序盤に205ドル安となった。
その後、FRBのクラリダ副議長が「今年は経済成長が加速する公算があり、成長率は6%を超え、7%に達する可能性がある」と述べたものの、債券購入縮小の開始時期については「4月の雇用統計を踏まえると、一段と顕著な進展は遂げていない」と回答し、早期の量的緩和縮小観測を否定したため、終盤下げ幅を縮めた。
なお、ビットコインの下落を受けて、決済サービスのスクエアが安い。
一方、チリの鉱山でストライキが実施される可能性があり、ロンドン市場で銅先物が先週に付けた最高値に近づいたため、鉱山会社のニューモントやフリーポートマクモランが買われた。
ナスダックも反落。ビットコイン関連のテスラとコインベースが売られた。
NYダウ工業平均は前日比54.34ドル安(0.16%安)の34,327.79ドル。ナスダック総合指数は前日比50.93ポイント安(0.38%安)の13,379.05。S&P500指数は前日比10.56ポイント安(0.25%安)の4,163.29。
NYダウ採用銘柄はディズニー、ベライゾン、マイクロソフトなどが売られ、メルクやダウケミカル、シェブロンなどが買われた。指数を構成する30銘柄中、下落は17銘柄、上昇は13銘柄。