5月29日の米国でトランプ大統領が、香港への「国家安全法制」導入を決定した中国への対抗措置として香港への優遇措置を停止し、「中国寄り」と批判してきた世界保健機関(WHO)との関係解消を発表した。
NYダウは一時368ドル安となったが、中国に対しては具体的な制裁内容を示さなかったため、「貿易交渉の合意破棄や追加関税」といった市場の予想よりも厳しくなかったという見方から買戻しが入り小幅安で取引を終えた。ナスダックは終盤切り返した。

NYダウ工業平均は前日比17.53ドル安(0.07％安)の25,383.11ドル。ナスダック総合指数は前日比120.88ポイント高(1.29％高)の9,489.87。S＆P500指数は前日比14.58ポイント高(0.48％高)の3,044.31。

NYダウ採用銘柄はレイセオン・テクノロジーズやアメリカン・エキスプレス、ボーイングなどが売られ、シスコシステムズやベライゾン、ウォルグリーンなどが買われた。指数を構成する30銘柄中、下落は13銘柄、上昇は17銘柄。