6月7日の米国株式市場でNYダウは反落。
10日に発表される5月の消費者物価指数は、4月から上昇率が加速すると見込まれており、インフレ警戒から量的緩和縮小開始議論が再燃することや金利上昇が強まると景気の腰折れ懸念が浮上するとリスク要因視されている。
そのため、キャタピラーやダウケミカル、3Mなど景気敏感株が売られた。
一方、ナスダックは続伸。バイオジェンはエーザイと共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」が食品医薬品局(FDA)で承認されたため急騰した。
NYダウ工業平均は前日比126ドル(0.36%)安の34,630ドル。ナスダック総合指数は前日比67ポイント(0.49%)高の13,881。S&P500指数は前日比3ポイント(0.08%)安の4,226。
NYダウ採用銘柄はメルク、キャタピラー、ダウケミカルなどが売られ、マイクロソフトやボーイング、アメリカン・エキスプレスなどは買われた。指数を構成する30銘柄中、下落は20銘柄、上昇は10銘柄。