6月6日（月）のマーケット                                                                   

6月3日の米国株式市場は反落。注目された5月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比39万人増と、市場予想の32万5千人を上回る伸びとなった。FRBがインフレを抑制するために、9月以降のFOMCでも金融引き締めを継続するという観測から長期金利が上昇し、暗号資産関連のブロックやクラウド関連のスノーフレーク、オンラインゲーム関連のロブロックスといった高PER銘柄のハイテク株が売られた。NY原油先物は3日続伸となり、エクソンモービルは買われたが、ガソリン価格高騰による家計への圧迫が懸念され、ウォルマートや宅配サービスのドアダッシュなどの消費関連は売られた。NYダウは前日比348ドル(1.05％)安の32,899ドル。ナスダックでは電気自動車のテスラが大幅安となった。イーロン・マスクCEOが従業員を約10％削減する必要があるとの考えを幹部に電子メールで伝えたと報じられた。1～3月期は純利益が四半期ベースで過去最高だったが、経済見通しについて「とても悪い感触」を抱いており、人員削減に言及したという。その他、アップルやアマゾン、エヌビディア、メタプラットフォームズが安い。NASDAQ総合指数は前日比304ポイント(2.47％)安の12,012ポイント。S＆P500指数は前日比68ポイント(1.63％）高の4,108。

先週末の米国株反落を受け、日経平均も211円安と反落でのスタート。しかし、買戻しと押し目買いから下げ幅を縮める展開となった、政府が６～７月に「ＧｏＴｏトラベル」の再開検討を支えに切り返しプラス圏に浮上。200日移動平均線(２万7,940円)を一時上回り、2万8,000円目前まで迫った。プライム市場では、ファーストリテが買われ、防衛関連の三菱重工と川崎重工が高い。大阪チタニウムと東邦チタニウムは大和証券が格上げ。ＪＲやオープンドアなど旅行関連が上昇。ＥＮＥＯＳやコスモエネルギーといった石油株も物色。半面、海運は売られた。ＩＲジャパンは強制調査でストップ安。

スタンダード市場では、サイバーステップは一時1000円乗せ。ケイブは、でらゲーを子会社化することでストップ高。ガーラは新株予約権の行使で韓国企業が筆頭株主となりストップ高。ＹＥデジタルはテレビ収録スタジオをメタバース化したシステムで上昇。リリカラとユニバーサルは続落。

グロース市場では、ソフトマックスは鹿児島県から医療情報システムの大口受注でストップ高。東京通信が反発しストップ高。直近新規公開株のトリプルアイズが反発。クルーズ船予約サイトのベストワンドットコムが大幅高。イメージマジックは業績予想を下方修正し急落した。

チャート上では、寄付きがほぼ安値の陽線。一時、200日移動平均線（2万7,940円）を上抜け、2万8,000円目前まで迫った。明日以降、2万8,000円台乗せとなるか注目される。

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【「6月株主総会」の注目点は】
日本証券新聞6月6日（火）紙面1面TOP記事掲載

10日豊田織を皮切りにスタート、集中日は29日(集中率25.4%)

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今日の市況概況
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6月6日（月）☆[概況/大引け]

朝安後、持ち直し、200日線近辺に。政府が6～7月に「Go To トラベル」再開検討が下支え

大引けの日経平均は154円高の2万7,915円、TOPIXは5ポイント高の1,939ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,030、下落銘柄数は713。出来高は10億182万株、売買代金は2兆3,223億円。
先週末の米国株反落を受けて、週明けの日経平均も反落して始まったが、その後は切り返した。政府が観光支援事業「Go To トラベル」の再開を7月を軸に検討しており、月内への前倒しを探る動きもあると報じられたことが好感された。

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