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コラム2023年5月2日

【本日のマーケット】5月2日(火)

5月2(火)のマーケット                                                                   

5月1日の米国株式市場は小反落。2日~3日に開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)を控え、持ち高調整の売りが出た。中国で4月30日に発表された4月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が50を下回ったため、NY原油先物が反落し、エクソン・モービルが売られた。ファースト・リパブリック銀行を買収したJPモルガン・チェースは買われたが、入札に参加して落札できなかったがPNCファイナンシャルは売られた。NYダウは前日比46ドル(0.14%)安の34,051ドル。ナスダックではアマゾンやコインベースが売られ、エヌビディアは買われた。アイベリック・バイオはアステラス製薬による買収が発表され急騰した。NASDAQ総合指数は前日比13ポイント(0.11%)安の12,212。S&P500指数は前日比1ポイント(0.04%)安の4,167。

1㌦=137円台半ばの円安を受け日経平均は高寄りしたが、寄り付きが高値となり、その後はもみ合いに。プライム市場全体では下落銘柄数の方が多く、TOPIXは小幅安だったが、半導体関連が買われた影響で日経平均は小幅高に戻した。メルカリが反落し、不動産株と金融株が売られ、商社も安い。米国半導体株高を受けて、ルネサスやアドバンテストが上昇。イビデンは今期減益予想だが、上期をボトムに中期的に明るい見通しが示され大幅高。

スタンダード市場では、GMBが業績上方修正で急騰し、半導体テスト受託のテラプローブはいちよし経済研がレーティングを新規に「A」と発表し大幅高。ジャパンエンジンが高値更新。インタースペースは大幅続落となり、GCジョイコは大幅反落。直近IPOの南海化学は調整継続。

グロース市場では、ギックスが大幅続伸となり、jig.jpが反発しストップ高。ストリームメディアは第1四半期が営業黒字転換でストップ高となった。FusicはIPOイベントに納富社長が登壇することでリバウンド狙いの買いが入りストップ高。一方、セルシードは続落。

チャート上では、高寄り後に下ヒゲを伴う陰線。4日続伸となったが、寄付きが高値となっており、大型連休と海外市場のビッグイベントがあるため手控えムードとなった。ボリンジャーバンドのプラス2シグマ(2万9,208円)は割り込んで大引けを迎えた。

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日経平均「4万円」の論理と当面の注目点
日本証券新聞5月8日(月)紙面1面TOP記事掲載

楽天証券 窪田真之チーフ・ストラテジストに聞く

5連休控えとなる2日の日経平均は小動き。休場中に米欧金融会合やアップル決算など注目イベントが相次ぐとあって様子見気分も。もっとも、朝方には昨年8月ザラバ高値を抜く場面もあり、引けでも2万9,000円台をキープした。連休を大過なく過ぎれば、明け後に「3万円挑戦」の声が掛かることになりそう。そして、足元では「4万円」説も浮上してきた。2日付楽天証券レポート「令和の日経平均が4万円を目指すと予想する理由」がそれだ。ただし、目先的な話ではなく、中期的な見通しなのだが、心強い内容であることに変わりはない。レポートの筆者、窪田真之チーフ・ストラテジスト(写真)に4万円の論理や、当面着目すべき点などについて聞いた。

――日経平均の4万円到達には時価から約38%の上昇が必要だ。その背景は。そして、どの程度の期間を要するか。

「5年程度を想定している。4万円はPERを基準に算出したものだ(ただし、1株利益はプライム上場主要841社ベースで試算)。まず①現在のPER14.5倍に対して長期的には16倍が妥当だろう。この上昇分が『10.5%』だ。また、②毎年10兆円規模の自社株買いが続くと予想している。発行済み株式減少に伴って年率1.3%、5年間で『6.7%』の1株利益増加要因となる。③今後は年率1.5%程度のインフレが生じて名目GDPを押し上げる。5年間の寄与分を『7.7%』と読む。さらに、④主にアジア地域の成長を取り込んでの利益成長分を5年間で『7.7%』と試算した。これら4つを掛け合わせればおおむね38%程度の上昇となる。これが4万円を妥当とする根拠だ」

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今日の市況概況
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5月2日(火)☆[概況/大引け]

円安で日経平均は高寄りしたが、前引けは小幅安。半導体関連が買われ、後場は小幅高

大引けの日経平均は34円高の2万9,157円、TOPIXは2ポイント安の2,075ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は624、下落銘柄数は1,115。出来高は10億
3,952万株、売買代金は2兆6,675億円。
米国で4月のISM製造業景況指数が47.1と市場予想の46.7を上回り、3月の46.3からも改善したため、FRBによる利上げが長期化するとの観測で、米国長期金利が上昇し、ドルが買われ、円相場は1ドル=137円台半ばとなった。
円安を受け、日経平均は高寄りしたが、寄り付きが高値となり、その後は小幅安に押し戻された。
東証プライム市場全体では下落銘柄数の方が多く、TOPIXは小幅安だったが、半導体関連が買われた影響で日経平均は小幅高に戻した。

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