TOP  NSJアップデート  コラム  【本日のマーケット】5月23日(木)
コラム2024年5月23日

【本日のマーケット】5月23日(木)

5月23(木)のマーケット                                                                   

5月22日の米国株市場は反落。4月30日から5月1日に開催されたFOMCの議事要旨が公表され、「ディスインフレには以前考えられていたよりも時間がかかりそうだ」ということや「インフレに対するリスクが顕在化した場合、さらに政策を引き締める意向があることにさまざまな参加者が言及した」と記されたことが警戒された。ディスカウントストアのターゲットは既存店売上高が4四半期連続で減少したため売られた。テスラは欧州で4月の新車登録台数が前年同月比2.3%減となったため下落した。NYダウは前日比201ドル(0.51%)安の39,671ドル。NASDAQ総合指数は前日比31ポイント(0.18%)安の16,801。S&P500指数は前日比14ポイント(0.27%)安の5,307。

エヌビディアは取引終了後に第1四半期(2~4月)決算を発表し、売上高が260億4,000万ドル(前年同期比3.6倍)となり、アナリスト予想平均の246億5,000万ドルを上回った。第2四半期の売上高見通しは280億ドル±2%(前年同期比2倍)とし、こちらもアナリスト予想平均の266億6,000万ドルを上回った。さらに、増配と1株を10株にする株式分割も発表したため、時間外取引で上昇した。

米エヌビディアの決算を受けて、日本でも半導体関連が主導し日経平均は反発を強めた。レーザーテックとディスコ、TOWA、フジクラが上場来高値を更新。帝人はアクティビストのオアシス系ファンドが第7位株主となっていたため、株主還元圧力への期待で急騰した。半面、三菱地所と住友鉱山が売られ、GMOやダイフクが安い。

スタンダード市場では、冷感ウエアの「氷撃α」の効果でリベルタが3日連続ストップ高。上下水道用機械メーカーの前沢工業は今期の経常利益が28年ぶりに最高益更新予想で買われた。オカムラ食品は株主優待制度の導入で大幅高。半面、PKSHAとビューティカダンが続落となった。

グロース市場では、プライム市場の半導体関連に人気が集まったため、新興市場に対する関心は奪われ、下落となった。LaboroAIとKudanが反落し、monoAIも安い。アイズは4日続伸。Birdmanは物販システム事業会社を持ち分法適用関連会社にすることで大幅高。

チャート上では、下ヒゲを伴う陽線。各移動平均線を上抜き、ほぼ高値圏での大引けとなった。エヌビディアの決算通過で安心感を誘い、半導体関連銘柄が上昇し指数を押し上げた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

エヌビディア 決算通過で安心感 AIデータ処理向け 高成長を確認
 日本証券新聞5月24日(金)紙面1面TOP記事掲載

関連株上昇 レザテク、ディスコなど上場来高値

ディスコ(6146・週足)

AIデータ処理向けGPU(画像処理半導体)の最大手、エヌビディア(NVDA)が米国時間の22日の引け後、決算を発表した。事前予想を上回る内容がポジティブに受け止められ、時間外取引では一時7%の上昇で1,000ドル超の水準。1対10の株式分割や増配発表も好感され、時価総額は1,400億ドル(約22兆円)を超えてきた。

エヌビディアの決算を見極めたいと、日米両市場で主要な関連株は様子見ムードが続いていたが、重要イベントの通過で動きが戻ってきた。

23日の東京市場では半導体製造装置(SPE)関連を中心にハイテク株が買われ、レーザーテック(6920・P)ディスコ(6146・P)TOWA(6315・P)が上場来高値を更新した。東京エレクトロン(8035・P)アドバンテスト(6857・P)東京精密(7729・P)日本マイクロニクス(6871・P)なども上昇。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

5月23日(木)☆[概況/大引け]

米エヌビディアがアナリスト予想を上回る見通しと1対10の株式分割を発表し時間外取引で最高値。日経平均は半導体関連主導の上げ

大引けの日経平均は486円高の3万9,103円、TOPIXは17ポイント高の2,754ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は866、下落銘柄数は723。出来高は15億6,422万株、売買代金は4兆4,084億円。
米国でエヌビディアの第1四半期の売上高が前年同期比3.6倍となり、第2四半期の売上高見通しも同2倍で共にアナリスト予想を上回り、AI向け半導体の需要の強さを改めて示した。
増配と1株を10株にする株式分割も発表したため、エヌビディアは時間外取引で1,000ドルに乗せ、3月に付けた最高値を上回った。

詳しくはコチラ

関連記事