6月4日(水)のマーケット
6月3日の米国株式市場でNYダウは4日続伸、S&P500とナスダックは続伸。米中首脳が今週中に電話協議を行うことや、トランプ政権が全ての貿易相手国に向けて関税交渉の加速を催促する手紙を送ったため、交渉の進展が期待された。エヌビディアはジェフリーズが「Buyの中でも最も確信度が高い」銘柄を表現する「フランチャイズピック」のリストに追加したことで買われた。データセンターへの「AIアクセラレーターの支配的な供給者」と評価している。NYダウは前日比214ドル(0.51%)高の42,519ドル。NASDAQ総合指数は前日比156ポイント(0.81%)高の19,398。S&P500指数は前日比34ポイント(0.58%)高の5,970。
米国株続伸を受けて日経平均は反発した。MSCI組み入れのサンリオとIHIが買われた。古河電工は大和証券が電線4社の中の選好順位を4位から1位に引き上げたことが作用した。資生堂は出遅れ株物色。造船関連の物色を受け、古野電気は1月に付けた年初来高値を更新した。豊田織機はディスカウントTOBが失望された。クレハは立会外自社株買いを行ったが大株主が売却したとの見方で大幅安。M&A総研は野村証券が格下げで下落。
スタンダード市場では、日米関税交渉のカードとして造船分野での対米協力が浮上しているため、名村造船が買われ、ジャパンエンジンが大幅高。アパレルのスターシーズは中国の蓄電池メーカーと業務提携を発表し、意外感からストップ高。魁力屋は同業の買収で高い。湖北工業は反落した。
グロース市場では、データセクションは5日続伸。QPS研が続伸。EduLabは文科省の「生成AIの校務利用の実証研究事業」を受託しストップ高。国民スポーツ大会でeスポーツの採用検討が報じられ、eスポーツ関連のGLOEがストップ高。
日足チャート上では、短い上ヒゲを伴う陽線。上値・下値共に昨日より切り上げて、5日移動平均線(3万7812円)・200日移動平均線(3万7847円)を上抜く場面も見られた。明日以降、この位置を上抜くことができるか注目される。
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注目記事 Pick up
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【⇩豊田織機VS牧野フライス⇧】
日本証券新聞6月5日(木)紙面1面TOP記事掲載
話題のTOBそろって具体化も 「価格」で明暗鮮明に
牧野フライス(6135・P)の一時4.99%高に対して豊田自動織機(6201・P)は一時13.18%安。3日引け後にTOB(株式公開買い付け)の発表された2銘柄が奇麗に明暗を分けた。ともに実際の買付開始は12月ごろとみられ、今回はいわば“予告編”。またTOB自体、それぞれ事前に報じられてきた通りの内容だが、問題は価格面にあった。豊田織機に対する買い付け価格が1万6,300円と3日終値1万8,400円を大きく下回っていたためだ。
そもそもの発端は4月25日引け後。日経電子版などが「豊田織機が株式非公開化を検討していることが分かった」と報じたことから相場が始まった。この時点の株価は1万3,225円だが、その後一部報道とも相まって期待感が先走り、4割近く上昇していた分、ハシゴを外された格好だ。
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今日の市況概況
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6月4日(水)☆[概況/大引け]
反発。200日線では上値抑制
大引けの日経平均は300円高の3万7,747円、TOPIXは14ポイント高の2,785ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,018、下落銘柄数は536。出来高は16億2,762万株、売買代金は4兆854億円。
米国株続伸を受けて日経平均は反発したが、200日移動平均線(3万7,832円)では上値が抑制された。
MSCI指数への組み入れのサンリオとIHIが買われた。
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