6月5日(木)のマーケット
6月4日のNYダウは5日ぶりに反落、ナスダックは3日続伸。5月のADP全米雇用報告で民間雇用者数は前月比3万7千人増と市場予想の11万2千人増を大きく下回った。5月のISM非製造業景況指数は49.9と4月の51.6から低下し、市場予想の52.0を下回った。バークシャーやエクソンモービル、シェブロンが売られ、イーライリリーは買われた。NYダウは前日比91ドル(0.22%)安の42,427ドル。ナスダックでは原発から電力購入を発表したメタ・プラットフォームズが買われた。コアウィーブが高い。テスラは下落。中国工場の出荷台数が5月は前年同月比15%減となったことや、ロボタクシー(自動運転タクシー)について、運転席に人がいる場合でもテスラのシステムは危険な可能性があるとして、連邦当局が調べを進めていると報じられた。NASDAQ総合指数は前日比61ポイント(0.32%)高の19,460。S&P500指数は前日比0.4ポイント(0.01%)高の5,970。
日経平均は反落。米ブロードコムの好決算期待でアドバンテストなどが買われ、日経平均は序盤に下げ渋ったが、中国のレアアース規制による世界の自動車生産停止リスクから後場は下向きとなった。スズキは中国レアアース規制で「スイフト」が生産停止となり売られた。防衛関連が反落し海運が安い。日本郵政は点呼不備でトラック2500台の許可取り消しとなり下落したが、SGHDは業務受託期待で高い。センコーGは米ダルトンによる保有判明で急騰。
スタンダード市場では、低位株のエスサイエンスがストップ高。ジースリーも高い。ぷらっとホームは5日ぶりに反発。アサカ理研やソケッツが大幅高。ヒューマンHDは2月に付けた年初来高値を更新した。前日にストップ高となったスターシーズは利食い売りで大幅反落となり、リベルタは続落。
グロース市場では、データセクションが6日続伸。EduLabは文科省から実証研究の支援の業務受託でストップ高。レナサイエンスとAiロボティクスが高い。セルシードは多摩北部医療センターからの細胞シート製造受託で買われた。バンクオブイノベは続落。noteが安い。
日足チャート上では、上下に短いヒゲを伴う実体線の短い陰線。狭いレンジの中、下向きになった5日移動平均線(3万7636円)に上値を抑えられる形となった。一方、下値は上昇する25日移動平均線(3万7442円)にサポートされる展開が続いている。
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注目記事 Pick up
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【保育・子育て支援関連に注目】
日本証券新聞6月6日(金)紙面1面TOP記事掲載
出生数、初70万人割れ 「政策に売り無し」
厚生労働省が4日公表した人口動態統計によると、2024年の出生数は68万6,061人と前年から4万1,227人減少し、初めて70万人を下回った。これで出生数は9年連続過去最少を更新。母の年齢別の出生数は全ての階級で前年より減少しており、1人の女性が生涯に産む子供の数(合計特殊出生率)も過去最低となった。
合計特殊出生率は西高東低の傾向が見られ、沖縄県(1.54)、福井県(1.46)、鳥取県・島根県・宮崎県(1.43)は高く、東京都(0.96)、宮城県(1.00)、北海道(1.01)は低い。人口の一極集中が進む東京都は2年連続で1を割り込む結果となった。
減少傾向だった婚姻件数は、前年比1万322組増加の48万5,063組と2年ぶりに増加に転じた。
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今日の市況概況
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6月5日(木)☆[概況/大引け]
中国のレアアース輸出規制による世界の自動車生産停止リスクを警戒
大引けの日経平均は192円安の3万7,554円、TOPIXは28ポイント安の2,756ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は568、下落銘柄数は995。出来高は16億6,584万株、売買代金は4兆2,166億円。
日経平均は反落。米ブロードコムの好決算期待でアドバンテストなどが買われ、日経平均は序盤に下げ渋ったが、後場は再び下向きとなった。
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