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コラム2025年6月9日

【本日のマーケット】6月9日(月)

6月9(月)のマーケット                                                                   

6日の米国株は大幅上昇に転じた。5月の雇用統計で非農業部門雇用者数が事前予想を上回ったことを受け、景気減速への過度の懸念が和らいだ。午後にはトランプ米大統領が米中通商協議を9日に行うと表明し、両国間の貿易交渉が進展するとの期待が相場を押し上げた。ダウ工業株30種平均は前日比443ドル13セント(1.04%)高の4万2,762ドル87セントと3日ぶりに反発。米中貿易摩擦が緩和するとの期待が広がると、上げ幅が600ドルを超える場面もあった。S&P500種株価指数は同61.06ポイント(1.03%)高の6,000.36、ナスダック総合指数は同231.50ポイント(1.20%)高の1万9,529.95と、いずれも3カ月半ぶり高値圏で引けた。

良好な5月雇用統計や米中関税協議の進展期待で前週末の米国市場が大幅反発となった流れを受け、日経平均は4日続伸。米国景気堅調との見方から為替相場が1ドル=144円台の円安ドル高となったことも好感された。アドバンテスト、ソフトバンクG、フジクラなどのAI関連が活況、新薬の治験結果が良好だった大塚HDをはじめ、中外薬など医薬品が堅調となった。みずほ、りそななどの大手銀もしっかり。一方、鉄鋼、海運、商社などが軟調。

スタンダード市場では、メタプラネットがビットコイン購入目標を上方修正し、一時ストップ高。株主優待導入を発表したCAPITAのほか、ETSグループ、エス・サイエンスもストップ高。進学会HDは株主優待制度改定が嫌気されて大幅反落。月次がマイナスのテイツーも反落。

グロース市場では、EduLabが変わらずを挟んで3日連続のストップ高で年初来高値更新。モダリスはカナダ社と提携発表でストップ高。TikTok関連サービス発表のCINC、売れるネット広告社グループも高い。月面着陸失敗のispaceは引き続きストップ安に。

日足チャート上では、寄付き後が安値となる陽線。ギャップアップで200日移動平均線(3万7889円)を飛び越え、3万8000円台を回復した。終始3万8000円台で推移し、大引けでも3万8000円台を維持した。終値での3万8000円台は5月29日以来のこと。5月13日高値・5月29日高値の3万8500円レベルが次なるターゲットとなる。

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AIけん引でロジック、メモリの拡大継続

キオクシア(285A・日足)

9日の東京市場ではハイテク株を中心に主力銘柄が買われ、日経平均株価は続伸となった。前週末の米国で発表された5月の雇用統計は事前予想を上回る良好な内容だったうえ、トランプ大統領が中国との関税交渉について、主要閣僚が出席して9日にロンドンで行われるとの見通しをSNS(交流サイト)で発信、安心感が広がった。NYダウ、ナスダック総合指数、S&P500の主要株価指数が大幅反発し、9日は円安も進んだことから東京市場でも買いが先行した。

ハイテクセクターの中核となる半導体関連については、先週、WSTS(世界半導体市場統計)が堅調な市場見通し(販売額)を発表。こうした予測も支えとなっている。

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今日の市況概況
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6月9日(月)☆[概況/大引け]

米株高と円安が追い風で3万8000円台回復 200日移動平均線も上抜く

大引けの日経平均は346円(0.9%)高の3万8,088円、TOPIXは16ポイント(0.5%)高の2,785ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は815、下落銘柄数は738。出来高は13億4,745万株、売買代金は3兆4,616億円。

先週末の米国市場では、5月の雇用統計で非農業部門雇用者数が事前予想を上回り、景気減速への懸念が後退。また、9日にもロンドンで行われると報じられた米中閣僚による貿易交渉が進展するとの期待が広がった。リスクオンの動きとなり6日の米国市場は株高、ドル高・円安、金利上昇となった。

週明けの東京市場もこの流れを受けて買い先行でスタート。寄付きから3万8000円台を回復。終始3万8000円台での堅調な推移となった。株価水準が切り上がり、200日移動平均線を上抜き終値でもこれを維持。

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