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コラム2025年6月11日

【本日のマーケット】6月11日(水)

6月11(水)のマーケット                                                                   

6月10日の米国株式市場は上昇。NYダウは上昇したが、利食い売りでジグザクの動き。トランプ大統領が、イーロン・マスク氏率いる宇宙開発企業スペースXの衛星通信サービス「スターリンク」のインターネットサービスをホワイトハウスで引き続き利用する考えを示したことで、テスラが上昇した。台湾の半導体受託製造のTSMCの5月売上高が前年同月比39.6%増だったため、AMDが買われた。NYダウは前日比105ドル(0.25%)高の42,866ドル。NASDAQ総合指数は前日比123ポイント(0.63%)高の19,714。S&P500指数は前日比32ポイント(0.55%)高の6,038。

米中閣僚級協議が貿易枠組みでの合意が報じられた。中国によるレアアース規制の解消期待と対中半導体輸出規制の緩和が期待され、ディスコや東京エレクなどの半導体関連が高い。三越伊勢丹は大和証券によるレーティング引き上げで買われた。DDグループは年初来高値。半面、これまでの牽引役だった三菱重工などの防衛関連とAIデータセンター関連のフジクラは利益確保の売りに押された。任天堂も安い。日野自動車は第3者割当増資による希薄化から急落となった。

スタンダード市場では、ASIANSTARがストップ高、ANAPとピーバンドットコムは2日連続ストップ高。東京コスモス電機はTOB(株式公開買い付け)が発表されストップ高となった。ファブリカは法人向けSMS配信サービス「メディアSMS」の累計導入者数6500社突破。メタプラネットは反落。

グロース市場では、トライトは公開買付(TOB)が発表されストップ高。モンスターラボがストップ高。キッズバイオは脳性麻痺に対する治療の臨床研究への協議を進めていることが好感された。GNIはみずほ証券が目標株価を引き上げた。データセクションは反落し、売れるネット広告が下落。

日足チャート上では、ほぼ十字足の形状となる陰線。昨日からは上値・下値共に切り上げて、高値は3万8500円にタッチして2月21日以来の株価水準となった。終値では押し戻されたが、4日続伸となり堅調な展開が続いた。

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注目記事 Pick up
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米中 貿易協議が終了 レアアース、半導体規制への懸念後退
 日本証券新聞6月12日(木)紙面1面TOP記事掲載

AI関連 再加速も 関連株軒並み高

KOKUSAI ELECTRIC(6525・週足)

9~10日にかけロンドンで開かれていた米国と中国の協議が終了。東京市場では11日の取引開始前に最大の焦点となっていたレアアース(希土類)の規制問題などで暫定的な合意がなされたことなどが伝わった。詳細は明らかになっていないものの、ひとまず安心感が広がり、日経平均株価は寄り付き直後の318円高まで買われた。

5月10~11日にスイス・ジュネーブで行われた米中協議では相互関税を大幅に引き下げること、輸出規制など関税以外の措置を取りやめることで合意していた。ロンドンの協議では中国側のレアアース輸出規制、米国側の半導体輸出規制が焦点だったが、協議の終了後、ラトニック商務長官はレアアースの規制問題が解決するとの見通しを示した。その一方、バランスの取れた形で米国側の輸出規制も撤廃されると述べたことから、半導体輸出規制の緩和に対する期待が広がった。

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今日の市況概況
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6月11日(水)☆[概況/大引け]

米中閣僚級協議が好感されたが中国側が「率直」という言葉を使う場合は

大引けの日経平均は209円高の3万8,421円、TOPIXは2ポイント高の2,788ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,140、下落銘柄数は426。出来高は16億1,983万株、売買代金は4兆483億円。
米中閣僚級協議を終えたライトニック商務長官は「レアアースの問題は、この枠組みの中で確実に解決されると強く期待している」と述べた。
これを受けて、日経平均は318円高の3万8,529円となったが、買い一巡後は伸び悩んだ。

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