6月16日(月)のマーケット
13日の米国株は大幅反落。イスラエルによるイラン核関連施設への先制攻撃を受けてリスク回避の動きが加速した。ダウ工業株30種平均は買い戻される動きも見られ400ドル安水準まで下げ幅を縮小する場面もあったが、イランが報復攻撃を行ったとの報道もあり一時800ドルを超える急落となる時間帯もあった。中東情勢の緊張感の高まりを受けて、原油価格が高騰した。エネルギー需給の不安からWTI原油先物が7%超の急騰となり、エクソンモービル、ダイヤモンドバック・エナジーなどエネルギー関連が買われた。防衛関連も買われ、ロッキード・マーチンやグラマンなどが上昇。安全資産とされる金価格も上昇。AI関連で好調な業績を背景にオラクルが7%超の急騰で最高値を更新。対してエヌビディアは2%安、アップルも売られた。NYダウは前日比769ドル(1.79%)安の42,197ドル。NASDAQ総合指数は前日比255ポイント(1.3%)安の19,406。S&P500指数は前日比68ポイント(1.13%)安の5,976。
イスラエルとイランの交戦に対して、トランプ大統領が介入する可能性を述べたため、日経平均は反発して始まった。JPモルガンが目標株価を引き上げたアドバンテストが大幅高となり、日経平均は上げ幅拡大。丸紅はSMBC日興が投資評価を引き上げた。イランによるホルムズ海峡閉鎖の有無が関心事で、原油輸入に支障を来すと、原発再稼働の思惑が高まるという見方で東電が高いが、海峡閉鎖は回避されるとの予想も多く、ENEOSは下落。
スタンダード市場では、メタプラネットが大幅反発。カジュアル衣料チェーンのマックハウスは12日に暗号資産投資などの新事業を発表し2日連続ストップ高。レアアース回収関連でアサカ理研は急反発。Hameeは好決算だったが材料出尽くし感で下落した。アピリッツは決算低調で急落した。
グロース市場では、ハートシードが大幅続伸、AI関連のブレインズテクノロジーは9カ月で年間の営業利益を超過したためストップ高。TENTIALは業績予想を上方修正しストップ高。ACSLは反落。サンバイオが売られ、ツクルバは減益決算で売られた。リベラウェアは大幅安。
日足チャート上では、寄付き後が安値となる陽線。上値を伸ばし5日移動平均線(3万8190円)上まで回復をみせた。先週末の下落分を埋めて、上昇基調をうかがわせる展開となった。
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注目記事 Pick up
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【日経平均3日ぶり反発 ハイテク・防衛関連などが牽引】
日本証券新聞6月17日(火)紙面1面TOP記事掲載
AIは次世代HBM関連に注目
週明け16日の東京市場では日経平均株価が3日ぶりに反発した。中東情勢の緊迫化が警戒され、13日の米国市場でNYダウ、ナスダック総合指数など主要株価指数の下げがきつくなったことから、売り先行の展開も予想されたが、AI関連を中心とする主力ハイテク株、防衛関連株の堅調などに支えられた。為替市場でドル円が1ドル=144円台前半の円安水準で推移し、自動車などの輸出関連株もしっかり。
こうした中、牽引(けんいん)役となったのがAI関連だ。外資系証券の目標株価引き上げもあり、アドバンテスト(6857・P)が一時前日比10%を超える上昇となったほか、ソフトバンクG(9984・P)、ディスコ(6146・P)などの値がさ株が日経平均の上げに寄与した。
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今日の市況概況
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6月16日(月)☆[概況/大引け]
反発。ただ、イランが攻撃をやめてもイスラエルはやめないという見方も
大引けの日経平均は477円高の3万8,311円、TOPIXは20ポイント高の2,777ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,132、下落銘柄数は433。出来高は16億60万株、売買代金は4兆712億円。
イスラエルとイランの交戦に対して、トランプ大統領が介入する可能性を述べたため、日経平均は反発して始まった。
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