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コラム2025年6月18日

【本日のマーケット】6月18日(水)

6月18(水)のマーケット                                                                   

6月17日の米国株式市場は反落。米軍が中東地域により多くの戦闘機を配備したと報じられ、軍事的緊張から運用リスク回避の動きが強まった。イーライリリーは、遺伝子編集技術を手がけるバイオ企業バーブ・セラピューティクスを13億ドル(約1880億円)で買収することで合意したが、財務負担が警戒され下落した。バーブ・セラピューティクスは上昇。NYダウは前日比299ドル(0.70%)安の42,215ドル。NASDAQ総合指数は前日比180ポイント(0.91%)安の19,521。S&P500指数は前日比50ポイント(0.84%)高の5,982。

トランプ大統領が米軍によるイランの核施設攻撃検討と報じられ、日経平均は安寄りしたが、イランに無条件降伏も呼び掛けているため、日経平均はすぐに上昇に転じた。任天堂が株式分割考慮後の上場来高値を更新したことを受けて、中東の機関投資家が買っているという思惑も支援材料となった。大成建設はモルガン・スタンレーが大手ゼネコンの中で選好した。日清オイリオは自社株買いの発表が歓迎された。一方、三菱重工やフジクラ、日本製鉄は安い。

スタンダード市場では、低位株の北浜キャピタルが売買代金上位で買われた。マックハウスは暗号資産投資の発表効果が継続。Speeeは16日に借入金による資金調達を発表し大幅高となった経緯があり、再び買われた。セキドは美容デバイスの5月売上高を好感。AIフュージョンは反落。

グロース市場では、Zenmuやレナサイエンスが反発。タイミーはモルガン・スタンレーが目標株価を引き上げた。リボミックが大幅高となり、インフォメティスがストップ高。NANOは第1相臨床試験で最終の投与用量レベルの第4段階となったことで買われた。データセクションは反落。

日足チャート上では、寄付き安値で大引けが高値となる「陽の丸坊主」。買いの強さをうかがわせる展開となった。上値抵抗帯として意識されていた3万8500円レベルを上抜き、3万9000円が射程圏内となった。

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MSMUFGがゼネコンの目標株価引き上げ 大成建 上場来高値が視界に
 日本証券新聞6月19日(木)紙面1面TOP記事掲載

業績改善見据え 27年3月期がターゲットに

大成建設(1801・年足)

18日の東京株式市場は売り先行で始まったものの、一巡後はプラスに転じた。トランプ米大統領がSNS(交流サイト)に「無条件降伏!」と投稿したことなどを受け、イランに対する米国の軍事介入への警戒感が高まり、前日の米国株式市場は急反落。関税問題を巡るトランプ氏と石破首相の会談でも目立った成果が得られなかったが、このところの日本株は底堅さが目立つ。この日は半導体製造装置(SPE)を中心にしたAI関連、自動車セクター、ゲーム関連など堅調な銘柄が目立った。全般に外部環境の不透明さを織り込み、抵抗力を増しているようにも見える。

こうしたなか、大成建設(1801・P)が3日に付けた年初来高値を更新するなどゼネコンにも先行きへの期待が高まっている。

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今日の市況概況
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6月18日(水)☆[概況/大引け]

イランが停戦に追い込まれるという予想や任天堂の上昇が寄与した

大引けの日経平均は348円高の3万8,885円、TOPIXは21ポイント高の2,808ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,093、下落銘柄数は461。出来高は16億2,632万株、売買代金は4兆541億円。
トランプ大統領は米軍によるイラン核施設への攻撃を検討していると報じられたが、SNSでイランに対して「無条件降伏」を要求した。
イラン核施設への攻撃が不安視され、日経平均は安寄りしたが、すぐに上昇に転じた。
損害の規模はイランの方がイスラエルよりも大きく、米軍との戦闘能力でイランに勝ち目はないため、停戦に追い込まれ、核兵器開発も阻止されるだろうとみられていることが寄与した。
その他、任天堂(7974)が株式分割考慮後の上場来高値を更新したため、中東の機関投資家が買っているのではないかといった思惑も、日経平均上昇の支援材料となった。

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