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コラム2025年6月26日

【本日のマーケット】6月26日(木)

6月26(木)のマーケット                                                                   

6月25日のNYダウは4日ぶりに反落、ナスダックは3日続伸。S&P500が2月19日に付けた最高値6,144に接近したが高値警戒感から伸び悩んだ。ステーブルコインの発行企業のサークル・インターネット・グループは利食い売りで続落。物流大手フェデックスは第1四半期(6~8月)の利益見通しがアナリスト予想を下回ったことで売られた。FRBが銀行資本規制の緩和計画を発表したため、ウェルズファーゴやシティグループは買われた。エヌビディアは最高値を更新し、6.41ドル高の154.31ドル。ループ・キャピタルが目標株価を175ドル→250ドルに引き上げた。生成AI普及の次なる『黄金の波』に突入しており、エヌビディアは予想以上に力強い需要の新たな拡大局面で先頭に立っていると解説した。AIデータセンターの支出は2028年までに約2兆ドルに増加する可能性がある。その支出総額は、エヌビディアの時価総額が6兆ドルであることを意味すると述べた。レポート執筆時の時価総額は3兆6000億ドル。NYダウは前日比106ドル(0.25%)安の42,982ドル。NASDAQ総合指数は前日比61ポイント(0.31%)高の19,973。S&P500指数は前日比0.02ポイント(0.00%)安の6,092。

米エヌビディアは米ループ・キャピタルがAIの黄金の波に乗ると述べ目標株価を引き上げたため最高値を更新した。これを受け、日本でもAI関連の人気が再燃し、アドバンテストやソフトバンクグループが買われ、AIデータセンター向けハイブリッド・スーパーキャパシタの武蔵精密が大幅高。メドピアはMBO(経営陣が参加する買収)の買い付け期間を延長したため、次は買付価格の引き上げ思惑で大幅高。ルネサスは時価総額目標の先延ばしで失望。

スタンダード市場では、大黒屋が「AIによる自動買取オファー」の概念実証に成功しストップ高。光伝送装置の大井電気が大幅高となり、半導体製造装置関連の岡本工作機械も高い。and factoryが大幅続伸。一方、名村造船と内海造船は反落した。AI関連のHEROZが安い。

グロース市場では、サンバイオが外傷性脳損傷の治療製品「アクーゴ」の承認取得の想定時期が後ずれしたためストップ安。Zenmuはロックアップ期間解除で続落。ビジネスマッチングのリンカーズや動画配信のAppBankなど低位株が上昇。ヘリオスは野村証券が目標株価を引き上げ。

日足チャート上では、寄付き後が安値で大引けがほぼ高値となる大陽線。4か月ぶりに終値で3万9000円台を回復した。ボリンジャーバンドのプラス2シグマ(3万9250円)を上抜き、プラス3シグマ(3万9804円)も視界に入ってきた。3万9500円レベルの値固めができるか注目される。

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注目記事 Pick up
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エヌビディア効果 AI関連の上げ加速
 日本証券新聞6月27日(金)紙面1面TOP記事掲載

アドバンテストが最高値 日経平均 終値で3万9,000円台

AI関連銘柄がけん引役となり、26日の東京株式市場は大幅続伸。日経平均株価は2月19日以来、約4カ月ぶりに終値で3万9,000円台を回復した。

25日の米国市場ではエヌビディア(NVDA)が前日比4.3%高となり最高値を更新した。投資銀行業務や企業調査を手掛ける米国企業、ループ・キャピタルのアナリストが目標株価を175ドルから250ドルに引き上げたことが材料視された。同社では生成AIの普及が新たな段階(「黄金の波」と表現)に突入し、エヌビディアがその先頭に立っていると評価している。時価総額は3兆7,500億ドル(約544兆円)まで拡大した。ちなみに、東証プライムの時価総額は951兆2,853億円(25日時点)で、その巨額ぶりは際立っている。

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今日の市況概況
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6月26日(木)☆[概況/大引け]

642円高。エヌビディア最高値を受け、AI関連の人気が再燃

大引けの日経平均は642円高の3万9,584円、TOPIXは22ポイント高の2,804ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,190、下落銘柄数は380。出来高は18億3,014万株、売買相金は4兆9,217億円。
25日の米国でエヌビディアが最高値を更新した。ループ・キャピタルが、アマゾンやマイクロソフト、グーグルなどのハイパースケーラーによるAIデータセンターの支出は2028年までに約2兆ドルに増加する可能性があり、エヌビディアはそのAIの黄金の波に乗ると述べた。
その支出総額は、エヌビディアの時価総額が6兆ドルであることを意味すると指摘し(レポート執筆時は3.6兆ドル)、目標株価を175ドル→250ドルに引き上げた。
日本でもAI関連の人気が再燃し、アドバンテストやソフトバンクグループが買われた。

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