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コラム2025年6月30日

【本日のマーケット】6月30日(月)

6月30(月)のマーケット                                                                   

6月27日のS&P500とナスダックは最高値を更新した。S&P500は2月19日の6,144を、ナスダックは24年12月16日に付けた20,173を上回った。NYダウとS&P500は続伸、ナスダックは5日続伸。なお、NYダウの最高値は24年12月4日に付けた45,014ドル。ベッセント財務長官が各国との貿易交渉について、レイバーデイ(9月1日)までにまとめられると思うと述べた。相互関税の「上乗せ部分」の猶予期限は7月9日だが延長して交渉する可能性を示唆したと受け止められた。ただ、トランプ大統領が「カナダとの全ての貿易協議を即刻打ち切る」と投稿したため、主要3指数は伸び悩み、ナスダックとS&P500は小幅安となった場面もあった。その後はFRBが年内に利下げするという期待も下支え要因。ナイキやロイヤル・カリビアン・クルーズ、ボーイングが買われた。サークル・インターネット・グループとパランティア・テクノロジーズは反落。NYダウは前日比432ドル(1.00%)高の43,819ドル。NASDAQ総合指数は前日比105ポイント(0.52%)高の20,273。S&P500指数は前日比32ポイント(0.52%)高の6,173。

先週末の米国でナスダックとS&P500が最高値を更新したことを受け、週明けの日経平均は一時701円高の4万852円。ただ関税警戒で円高となり、後場は上げ幅を縮めた。ソフトバンクGは野村証券が目標株価を引き上げた。フジメディアはCM放送の再開の動きで買われた。中国が日本産水産物再開でヨシムラフードが大幅高。トランプ大統領が日本との自動車貿易にあらためて不満を表明したため、ホンダやマツダが売られた。川崎重工が反落。

スタンダード市場では、メタプラネットが反発し、ビットコインの定期購入のイクヨは大幅続伸。経産省が26年度から、化石燃料の利用が多い工場や店舗を持つ1万2000事業者に屋根置き太陽光パネルの導入目標の策定を義務づけと報じられ、伊勢化学が買われた。名村造船は反落。

グロース市場では、サンバイオやドローン関連のリベラウェアが反発。インフォメティスは国際標準規格が発行されたためストップ高。Vチューバーグループ「にじさんじ」運営のANYCOLORはモルガン・スタンレーMUFG証券が目標株価を引き上げた。リンカーズは反落。

日足チャート上では、十字足となる実体線が極端に短い陰線。ギャップアップで寄り付いたが、直近4日間で1800円弱の上昇を演じていただけに4万800円台では頭を抑えられた。ボリンジャーバンドのプラス3シグマ(4万662円)を上抜いたことや、25日移動平均線からの乖離率も6%超えを示したことで高値警戒感も芽生え始めた。

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要マーク 外国人保有増減銘柄
 日本証券新聞7月1日(火)紙面1面TOP記事掲載

12週連続買い越し なお余力十分か

前週末の米国株高を受けた6月30日の日経平均は、5月2日(7連騰)以来の5連騰。150円超の上げが5日以上続くのは、直近10年間でも①2020年1月②22年3月③23年5月④昨年1月⑤8月に続く6回目のことだ。5連騰の間に2,133.30円高となった。ただし…。日経平均寄与度上位4銘柄、ファーストリテ、アドテスト、東エレク、SBGの寄与度合計が1,206.90円(全体の56.5%)に達しており、売り方の買い戻しによる“先物踏み上げ相場”を指摘する声もある。目先筋主導相場の賞味期限切れは近いのか。ここからの需給動向のカギを握る存在はやはり「外国人」と言えるだろう。

外国人動向に引き続き注目。直近公表分の6月第3週(16~20日)まで外国人は12週連続買い越し。3年ぶりの連続記録となっているが、昨年6月から今年5月の1年間で、現物・先物合算なら8兆円以上売り越していることから、なお買い増し余力は大きいとみる向きが多いようだ。

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今日の市況概況
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6月30日(月)☆[概況/大引け]

カナダがデジタルサービス税撤回で米ドル安から円高となり、後場日経平均は上げ幅を縮めた

大引けの日経平均は336円高の4万487円、TOPIXは12ポイント高の2,852ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は893、下落銘柄数は654。出来高は20億7,615万株、売買代金は5兆6,107億円。
先週末の米国でナスダックとS&P500が最高値を更新したことを受け、週明けの日経平均は一時701円高の4万852円となった。
カナダ財務省は米テクノロジー企業を対象に30日から導入予定だったデジタルサービス税(DST)について、米国との貿易交渉を進めるために撤回したと発表した。
貿易交渉前進期待でドル安カナダドル高となり、ドル安の流れで円高となった。
円高を受け、後場の日経平均は上げ幅を縮めた。

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