7月2日(水)のマーケット
7月1日のNYダウは4日続伸。上院がトランプ大統領の看板政策を盛り込んだ大規模な減税・歳出法案を可決した。法案は下院に戻され、2日にも討議され、採決が実施される見通し。サークル・インターネット・グループやユナイテッドヘルスが買われた。ナスダックは7日ぶりに反落。テスラが売られた。トランプ大統領は、連邦政府の支出を削減するため、電気自動車大手テスラなど、イーロン・マスク氏の経営する企業への補助金削減を政府効率化省が検討すべきだとの考えを示唆した。NYダウは前日比400ドル(0.91%)高の44,494ドル。NASDAQ総合指数は前日比166ポイント(0.82%)安の20,202。S&P500指数は前日比6ポイント(0.11%)安の6,198。
トランプ大統領が日本への相互関税率を30%または35%に引き上げると発言し、日経平均は朝方541円安。その後は下げ幅を縮めた。3日大引けに日経平均の入れ替え(NTTデータを削除し、ロームを採用)に伴うリバランスで4000億円以上の買い観測も下げ幅縮小要因。日米外相会談で防衛費巡るやり取りがなかったとの発言で防衛関連は下落。ルネサスはGaNパワー半導体の新製品で高い。霞ヶ関キャピタルはSMBC日興が新規に「1」で上昇。
スタンダード市場では、エスサイエンスとクボテックがストップ安、大黒屋が続落。ワークマンは6月既存店売上高が前年同月比15%増で買われた。戸田工業は6月30日に発表した「微粒子チタン酸バリウムの合成と制御」の開発で一ノ瀬昇賞を受賞の効果が継続。川崎地質は上方修正を好感。
グロース市場では、ACSLの元CEOが不適切取引でストップ安。ソフトバンクとAI搭載電子カルテの検討のソフトマックスは2日連続ストップ高。EC支援のいつもはTikTok通販で認定パートナー資格を取得しストップ高。Synsはヒューリックが9.95%保有で上昇。
日足チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。ギャップダウンで6月26日~27日にかけての上昇時に空けた窓を下ヒゲ部分で埋めた格好。3万9500円近辺では下値抵抗を見せて前日比変わらず水準まで戻す場面も見られたが、5日移動平均線(3万9994円)を上抜くには至らず。ボリンジャーバンドのプラス1シグマ(3万9384円)で下げ止まりとなった。
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注目記事 Pick up
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【関税引き上げ懸念 日経平均は続落】
日本証券新聞7月3日(木)紙面1面TOP記事掲載
レアアース関連浮上 国策テーマとしてマーク 三井海洋、信越化学など
2日の東京市場ではトランプ大統領の発言を受け、日経平均株価が続落した。トランプ氏は日本との関税交渉について1日、合意が困難であるとの見方を示したうえで、日本からの輸入品に「30%か35%かわれわれが決定する数字」の関税を課す可能性を示した。日本経済への先行き不透明感が強まり、半導体製造装置や電線・光ファイバー、防衛関連など、日経平均の年初来高値更新をけん引してきた銘柄を中心に売りが先行した。
ただ、朝方の売り一巡後は下げ幅を縮小、内需関連が堅調さを保つなど一方的な下げとはならなかった。主力銘柄に関しては押し目買いのタイミングを待ちたい。
この日は日本経済新聞と読売新聞の報道を受けレアアース関連の一角が関心を集めた。
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今日の市況概況
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7月2日(水)☆[概況/大引け]
米大統領が対日関税引き上げ示唆
大引けの日経平均は223円安の3万9,762円、TOPIXは6ポイント安の2,826ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は835、下落銘柄数は728。出来高は19億2,338万株、売買代金は4兆8,488億円。
トランプ大統領は1日に日本への相互関税率を「30%または35%、あるいは我々が決める数字に引き上げる」と発言した。
これを受けて、日経平均は541円安の3万9,444円となったが、その後は下げ幅を縮めた。
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