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コラム2025年7月23日

【本日のマーケット】7月23日(水)

7月23(水)のマーケット                                                                   

7月22日のNYダウは3日ぶりに反発。ナスダックは7日ぶりに反落。アムジェンやメルク、ジョンソン&ジョンソンなどの不況抵抗力があるとされる「ディフェンシブ株」が買われ、エヌビディアなどの半導体関連は下落した。ウォールストリートジャーナルは、ソフトバンクとオープンAIが米国の人工知能(AI)開発加速を目指し発表した5000億ドル規模(約73兆6400億円)の「スターゲート・プロジェクト」が始動で苦戦しており、当面の計画が大幅に縮小されていることが分かったと報じたため、半導体関連は売られた。NYダウは前日比179ドル(0.40%)高の44,502ドル。NASDAQ総合指数は前日比81ポイント(0.39%)安の20,892。S&P500指数は前日比4ポイント(0.06%)高の6,309。

米国による対日関税が25%の予定から15%に軽減された。自動車株が高騰し、日経平均は一時1500円を超える上げ幅。日銀が利上げを実施しやすくなるという見方で銀行株の上げも目立った。ファーストリテやファナック、TDKも買われた。三陽商会はアクティビストが資本提携先の三井物産への身売りを提案し急伸した。米ロッキード・マーチンの4~6月期大幅減益でIHIが安い。米AIインフラ投資計画が苦戦報道でフジクラと古河電工は安い。

スタンダード市場では、米中閣僚級協議が28日に開催予定で中国関連のハーモニックドライブが大幅高。自動車産業の河西工業と中央発條が高い。丸千代山岡家は株式分割の発表を好感。原発関連の助川電工は大幅続伸。東邦レマックは反落。ANAPは4日続落。直近新規公株のみのやは続落。

グロース市場では、宇宙関連のQPS研が反発し、創薬ベンチャーのレナサイエンスは5日続伸。不眠症治療アプリのサスメドは厚労省の専門部会で28日に不眠治療アプリが審議されるため2日連続ストップ高。トランスジェニックはエーセルと業務提携でストップ高。colyが反落。

日足チャート上では、上下に短いヒゲを伴う大陽線。好材料を背景に急騰を演じ、年初来高値を更新。4万1000円台に上値を伸ばし、パラボリックも陽転を示現。目先ではボリンジャーバンドのプラス3シグマ(4万1453円)が意識されるところだが、昨年7月に付けた最高値4万2426円が視界に入って来た。

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日経平均 一時4万1,000円台に急伸
 日本証券新聞7月24日(木)紙面1面TOP記事掲載

相互関税、自動車ともに15%で合意 マツダS高、トヨタ、SUBARUなど急伸

日経平均(週足)

日本と米国の関税交渉合意を受け、23日の東京市場では自動車株を中心に買い戻しが進み、日経平均株価が一時前日比1,567.67円高の4万1,342.59円まで上昇、終値でも1,396.40円高の4万1,171.32円と6月30日の年初来高値を更新した。4万1,000円台は昨年7月以来、約1年ぶりの水準。TOPIXも2,900ポイント台と同じく1年ぶりの水準に上昇、こちらも高値更新となった。為替市場では円高が進み1ドル=146円台に上昇、リスク・オフで買われていた債券は急落した。

22日にトランプ米大統領が自身のSNS(交流サイト)に日本との貿易交渉で「大規模な合意を締結した」と投稿。日本に対する相互関税は15%になると表明した。今月初めにはトランプ氏が日本に対し30%か35%の相互関税を課すと発言するなど、日本は様々な揺さぶりを受けてきたが、ようやく合意にこぎ着けたことで、経済の先行きに対する不透明感が後退、ひとまず安心感が広がった。

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今日の市況概況
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7月23日(水)☆[概況/大引け]

1,396円高。関税が25%予定から15%となり、自動車株が高騰

大引けの日経平均は1,396円高の4万1,171円、TOPIXは90ポイント高の2,926ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,373、下落銘柄数は232。出来高は30億2,405億円、売買代金は7兆1,081億円。
米国による対日関税が25%の予定から15%に軽減された。
自動車関税により赤字になると懸念されていたマツダ(7261)が、不安後退からストップ高となり、トヨタやSUBARUなどの自動車株が高騰した。
石破首相が8月末で退陣を表明する意向と報じられ、次期首相によるリフレ政策や野党の主張する政策の採用などへの期待も支えとなり、日経平均は一時1,500円を超える上げ幅となった。

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