7月24日(木)のマーケット
7月23日のNYダウは続伸。ナスダックは反発。ベッセント財務長官が中国との関税措置などをめぐる貿易協議を、来週、スウェーデンで行うことを明らかにした。そして、双方が一部の関税を停止している期限の延長について協議する考えを示した。英フィナンシャル・タイムズが、米国と欧州連合(EU)が通商合意に近づきつつあり、米国が欧州からの輸入品に15%の関税を課す内容が含まれる見通しと報じた。これまでトランプ政権はEUに対しては8月1日から30%の関税を課すとしていたため、15%に下がったことが好感され、米国株は一段高となった。エヌビディアとAMDが反発。テキサス・インスツルメンツは第3四半期の利益見通しがアナリスト予想を下回ったことで売られた。NYダウは前日比507ドル(1.14%)高の45,010ドル。NASDAQ総合指数は前日比127ポイント(0.61%)高の21,020。S&P500指数は前日比49ポイント(0.78%)高の6,358。
対日関税25%予定が15%に続き、対EU関税も30%の通告が15%になり、関税戦争による世界経済の悪化懸念が後退しTOPIXは最高値を更新、日経平均は一時4万2000円乗せ。長期金利が上昇し1.6%となったことを受け、銀行株が続伸。高市氏や小林鷹之氏など次期首相候補への思惑から防衛関連も高い。27日からの米中閣僚級協議への期待で安川電機や良品計画など中国関連も買われた。KOAは業績上方修正でストップ高。半導体関連は小動き。
スタンダード市場では、冷感ウエア「氷撃」のリベルタが3日続伸。酒専門店のやまやが続伸。ベルパークは業績予想と配当予想の上方修正で買われた。川崎地質が大幅高。クオンタムSが反落し、東邦レマックは上期営業赤字予想に下方修正し大幅続落。串カツ田中は9日ぶりに反落した。
グロース市場では、QPS研が野村証券がレーティングを引き上げたことで買われた。FRONTEOはAIで抽出したすい臓がん新規標的分子候補の細胞増殖抑制効果を確認し2日連続ストップ高。WASHハウスが高い。GNIが海外募集の新株発行で下落。Zenmuは赤字予想で急落。
日足チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。ギャップアップで寄付き、4万2000円台まで急伸を見せた。発散するボリンジャーバンドのプラス3シグマ(4万1943円)にタッチしたことで、目先の達成感も感じられるが非常に強い展開となった。いよいよ、最高値4万2426円が射程圏内となった。
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注目記事 Pick up
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【AIの恩恵 電子部品にも】
日本証券新聞7月25日(金)紙面1面TOP記事掲載
来期はMLCCの需給タイトに TDK、村田製などマーク
24日も日経平均株価は大幅続伸。TOPIXは2024年7月の最高値を更新。日米に続きEU(欧州連合)も15%での合意が近づいているとの報道があったほか、28~29日にジュネーブで行われる米中の関係閣僚協議での進展が期待され、トランプ関税に対する市場の警戒は一段と後退した。
引き続き自動車株を中心に輸出関連株が買われたほか、前日はさえない動きとなったAI関連を核とするハイテク株も活況。なかでも電子部品株を強気に評価するアナリストレポートが直近で増えており、このセクターに対する注目度が高まっている。
23日は野村証券がTDK(6762・P)の投資判断「Buy」を継続、目標株価を2,300円(従来2,180円)としたほか、村田製作所(6981・P)も「Buy」継続で3,000円(同2,900円)、太陽誘電(6976・P)は「Neutral」継続で2,740円(同2,300円)とした。
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今日の市況概況
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7月24日(木)☆[概況/大引け]
655円高。TOPIXは最高値を更新
大引けの日経平均は655円高の4万1,826円、TOPIXは51ポイント高の2,977ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,358、下落銘柄数は215。出来高は22億899万株、売買代金は5兆7,264億円。
対日関税が25%予定から15%になったことに続き、対EU関税も30%の通告が15%になったため、関税戦争による世界経済の悪化懸念が後退し、TOPIXは最高値を更新した。日経平均は一時4万2,000円乗せ。
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