8月6日(水)のマーケット
8月5日の米国株式市場は反落。トランプ大統領が、医薬品関税について250%まで段階的に上げる予定だと述べた。これまでは最大200%と説明していたが引き上げられた。半導体関税も含めて来週あたりに公表すると述べた。遠隔医療プラットフォームのヒムズ・アンド・ハーズ・ヘルスや半導体関連のAMDとブロードコムが安い。医薬品のバーテックス・ファーマシューティカルは鎮痛剤VX-993は、最近の第2相試験で主要評価項目を達成できなかったため、適応拡大のための臨床試験を中止したことで急落した。NYダウは前日比61ドル(0.14%)安の44,111ドル。NASDAQ総合指数は前日比137ポイント(0.65%)安の20,916。S&P500指数は前日比30ポイント(0.49%)安の6,299。
赤沢大臣が訪米し自動車関税の引き下げ要請を行うことが好感され日経平均は上げ幅を拡大。オープンAIの自社評価額拡大を受け、出資しているソフトバンクGが買われたことも寄与した。三菱重工など防衛関連は続伸。JX金属は通期予想の上方修正で大幅高。ダイヘンと三井不動産は大幅増益を好感。養命酒は株式非公開化検討報道でストップ高。東京エレクはみずほ証券が投資判断を引き下げ下落。スシロー運営会社のF&LCは利食い売り。
スタンダード市場では、BBタワーが通期の減益幅縮小予想で買われた。日本精鉱は大幅高が継続。兼松エンジは業績予想と配当予想を上方修正し急騰した。内海造船は第1四半期大幅増益でストップ高。東京インキは上方修正で上昇。不二サッシは反落した。ハーモニックドライブは3日続落。
グロース市場では、ソフトフロントが「AIデータセンター事業」におけるコンサルティング業務を開始すると発表しストップ高。レナサイエンスは5日ぶりに反発。デコルテは第3四半期累計の営業利益が通期予想を超過しストップ高。イメージ情報開発とコンヴァノは続落。フリーが売られた。
日足チャート上では、寄り後が安値となる陽線。頭を抑えられていた5日移動平均線(4万700円)上に浮上。全面高で新高値銘柄数が380を超え、騰落レシオは140%超え水準。売買代金も5兆円越えとなり、さながらサマーラリーをうかがわせる展開となった。
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注目記事 Pick up
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【国内最高気温 42度に迫る 残暑は長引く予想 秋もサマーストック?】
日本証券新聞8月7日(木)紙面1面TOP記事掲載
好決算のダイキンなどマーク
もはや気温40度は当たり前の時代になったのか。5日には群馬県伊勢崎市で最高気温41.8度を記録、7月30日に兵庫県伊丹市で記録したばかりの41.2度を更新した。5日は関東5都県の14地点で40度超えとなり、これは観測史上最多ということだ。そして、この暑さはしばらく衰えそうにない。気象庁の3カ月予報(8~10月)によれば、太平洋高気圧とチベット高気圧の張り出しが強まる影響で、今年も夏から秋にかけて平均気温が全国的に平年よりも高くなる見込み。残暑が長引くとみられ、引き続き熱中症対策などが怠れない。秋まで「サマーストック」の活躍期間も伸びる可能性がありそうだ。
代表銘柄ともいえるエアコンの大手、ダイキン(6367・P)は好決算を受け急伸。6日は前日比865円高の1万9,385円まで買われ、7月の年初来高値1万9,720円に迫った。
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今日の市況概況
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8月6日(水)☆[概況/大引け]
自動車関税引き下げ要請期待とオープンAIの評価額拡大によるSBGの上昇が寄与
大引けの日経平均は245円高の4万794円、TOPIXは30ポイント高の2,966ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,279、下落銘柄数は294。出来高は22億8,761万株、売買代金は5兆4,274億円。
赤沢経済再生担当相が訪米し、自動車関税の引き下げを要請することが好感され日経平均は上げ幅を拡大した。
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