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コラム2025年8月19日

【本日のマーケット】8月19日(火)

8月19(火)のマーケット                                                                   

8月18日の米国株式市場はもみ合い。8月21日から23日まで、ワイオミング州ジャクソンホールで開催されるFRBのシンポジウムを控え、小動きだった。メタ・プラットフォームズやパランティア・テクノロジーズは売られ、テスラやバンク・オブ・アメリカは反発した。NYダウは前日比34ドル(0.08%)安の44,911ドル。NASDAQ総合指数は前日比6ポイント(0.03%)高の21,629。S&P500指数は前日比0.6ポイント(0.01%)安の6,449。

米FRBのシンポジウムのジャクソンホール会合が21日に開幕し、FRB議長の講演は22日に予定されているため、様子見姿勢。ソフトバンクGは10日ぶりに反落し、サンリオは6日ぶりに反落。金融株も安い。第一三共は小細胞肺がん薬候補が米FDA(食品医薬品局)から画期的治療薬に指定されことで買われた。関東電化はエフィッシモ・キャピタルが保有目的を「経営陣への助言」に変えたことで上昇。古野電気は野村証券が新規に「Buy」で高い。

スタンダード市場では、堀田丸正が2日連続ストップ高。リベルタが大幅続伸、エスサイエンスが3日続伸。中国が昨年9月にアンチモンの輸出規制を実施したが、日本精鉱は中国以外の供給先からの調達について一定のめどが立ちつつあると発表したため急騰した。ホリイフードは利食い売り。

グロース市場では、爆寝パジャマで上方修正のTENTIALが2日連続のストップ高。1対10の株式分割のコンヴァノは3日連続ストップ高。東大発のAIスタートアップと開発業務契約のAppBankは2日連続ストップ高。アクセルスペースとQPS研、網屋は反落した。

日足チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陰線。寄付き後に史上最高値を更新したが、利食い売りに押されて3日ぶりの反落となった。5日移動平均線(4万3312円)を下回ることなく推移して押し目買いの需要の強さがうかがわれる。

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存在感増す不動産セクター 増額期待を背景に高値相次ぐ
 日本証券新聞8月20日(水)紙面1面TOP記事掲載

オフィス市況上昇、マンション販売も好調

三井不動産(8801・日足)

先駆した主力株の上値が重くなるなか、物色のメインストリームからしばらく外れていた不動産セクターが存在感を増してきた。19日は三井不動産(8801・P)三菱地所(8802・P)野村不動産HD(3231・P)東急不動産HD(3289・P)がそろって年初来高を更新、住友不動産(8830・P)も高値に接近した。大手各社は8月初旬までに決算を発表済み。通期予想は据え置かれたが、足元の好調ぶりを踏まえると増額含みとみられ、評価余地は拡大している。

事業環境は良好だ。三鬼商事調べによると、7月末の東京主要5区オフィスビルの平均空室率は3.16%と前月比で0.21%ポイント低下、3.3平方メートル当たりの新規募集賃料は2万907円と前年同月比4.4%の上昇だった。前年同月比で15カ月連続、前月比では18カ月連続の上昇だ。アナリストの分析によれば、コロナ禍以降のオフィス回帰の流れが続くうえ、人材獲得の施策として好立地、ハイグレードのオフィスに対するニーズが継続しているという。ちなみに森ビルの調査によると東京23区のオフィスビル供給量は2025年の132万平方メートルから26年は90万平方メートル、27年は45万平方メートルと減少が続く見通しで、中期的にも需給環境は良好とみられる。

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今日の市況概況
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8月19日(火)☆[概況/大引け]

反落。ソフトバンクGやサンリオ、金融株が安い

大引けの日経平均は168円安の4万3,546円、TOPIXは4ポイント安の3,116ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,056、下落銘柄数は511。出来高は19億8,152万株、売買代金は5兆780億円。
日経平均は反落した。
米国ワイオミング州のジャクソンホールで、カンザスシティ連銀が経済政策シンポジウムを8月21~23日開催し、パウエルFRB議長は22日に基調講演を行う。
インフレと雇用の板挟みに対して、FRB議長のスタンスが注目されているため、19日の東証は様子見姿勢となった。

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