8月21日(木)のマーケット
8月20日のNYダウはもみ合い継続、ナスダックは続落。FRB議長の講演を控え、様子見継続。ハイテク株が売られたがディフェンシブ株は買われた。ディスカウントストアのターゲットは第2四半期の既存店売上高が減少したことで売られた。一方、衣料品のTJXはゴールドマン・サックスが目標株価を引き上げたことで買われた。インテルは政府が株式取得でも業績回復につながるかは不透明という見方で反落した。アマゾンは続落。テスラは続落。中国で発売を開始した6人乗りの小型クロスオーバー「モデルY・L」について、イーロン・マスクCEOは米国ではこの車種は「来年末まで生産を開始しない」と述べ、「アメリカでの自動運転の出現を考えるとないかもしれない」と発言した。米国では新車ではなく、自動運転の技術開発に注力することを示したが、株価は下落した。NYダウは前日比16ドル(0.04%)高の44,938ドル。NASDAQ総合指数は前日比142ポイント(0.67%)安の21,172。S&P500指数は前日比15ポイント(0.24%)安の6,395。
日経平均は3日続落。ソフトバンクGや東京エレクが売られ、第一三共など医薬品が安い。電鉄や建設といった内需株も下落した。寿スピリッツが年初来安値。一方、三井金属は高周波基板用電解銅箔の生産体制追加増強で反発した。ステーブルコイン関連のアステリアは4日連続ストップ高。旭化成や三菱ケミカル、三井化学といった化学株が出遅れ株物色で買われた。宝HDは米投資ファンドのバリューアクト・キャピタルが保有していることが判明しストップ高。
スタンダード市場では、堀田丸正と京都きもの友禅が連日のストップ高。木徳神糧が大幅続伸。Speeeと夢みつけ隊がストップ高。エスサイエンスは反落し、ジャパンエンジンとリベルタ、AIメカテックは続落。検査キットのタウンズは中期経営計画を発表したが材料出尽くし感から下落した。
グロース市場では、AppBankとイオレ、コンヴァノの人気継続。アクセルスペースとAiロボティクス、タイミーは反発。TORICOは幻冬舎と暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーンなどのWeb3領域で新規事業の創出に向け、業務提携を発表しストップ高。サンバイオは6日続落。
日足チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。3本連続の陰線で酒田五法で言うところの「三羽烏」の形状となるが、今回は最初の陰線が上放れた位置からくるため“押え込み”と言う買い線とされる。5日移動平均線(4万3227円)を下回って推移しているが、一目均衡表の転換線(4万2562円)がサポートとなった。
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注目記事 Pick up
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【“超大物”バリューアクトが猛威】
日本証券新聞8月22日(金)紙面1面TOP記事掲載
マネフォの次の標的 宝HDもS高に
宝HD(2531・P)がストップ高(21.0%高)。2018年10月高値まで3%足らずに迫り、これを払えば24年ぶりの高値水準となる。
著名アクティビストの米バリューアクト・キャピタルが20日引け後に大量保有報告書(9.84%保有)を提出し、好感買いを集めた。20日付で発行したリリースでは「日本食・飲料に対する世界的な需要拡大を取り込むポテンシャルを持っている」「これまでにも経営陣チームと対話を行ってきており、今後の協業を楽しみにしております」などとしている。
バリューアクトの直近の大量保有報告書提出銘柄では、マネーフォワード(3994・P)も7月24日に一時17.9%高の6,134円に買われ、今週19日にはさらに6,794円まで買い進まれた経緯がある。
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今日の市況概況
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8月21日(木)☆[概況/大引け]
3日続落。医薬品や電鉄、建設が安く、化学は上昇
大引けの日経平均は278円安の4万2,610円、TOPIXは15ポイント安の3,082ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は673、下落銘柄数は880。出来高は17億4,188万株、売買代金は4兆87億円。
日経平均は3日続落。ソフトバンクグループや東京エレクトロンが売られ、第一三共など医薬品が安い。
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