9月1日(月)のマーケット
8月29日の米国株式市場は4日ぶりに反落した。ウォール・ストリート・ジャーナルが、中国のアリババ集団はAI向け半導体を開発したと報じたため、エヌビディアが売られた。半導体のマーベル・テクノロジーは第3四半期(8~10月)の売上高見通しがアナリスト予想を下回ったため急落した。デル・テクノロジーズはAIサーバーの受注が第1四半期の121億ドルから第2四半期は56億ドルと下がったために大幅安となった。NYダウは前日比92ドル(0.20%)安の45,544ドル。NASDAQ総合指数は前日比249ポイント(1.15%)安の21,455。S&P500指数は前日比41ポイント(0.64%)安の6,460。
日経平均は大幅続落。中国のアリババがAI半導体を開発したと報じられ、先週末の米国でエヌビディアが下落した。加えて、米商務省が韓国のサムスン電子とSKハイニックスの中国部門への特例措置を撤回したことも響き、週明けの東証では半導体関連が売られた。一方、日東紡はガラスクロスの生産設備増強で大幅高。ゆうちょ銀行がデジタル通貨「DCJPY」を導入することで、「DCJPY」の開発企業を擁するIIJが物色された。
スタンダード市場では、名村造船とジャパンエンジンが反落。エスサイエンスは元「青汁王子」の三崎優太氏が日本人筆頭株主となりストップ高。京都きもの友禅は新株予約権の払い込み完了による調達資金で事業拡大期待。大阪油化は株主優待制度導入を、ジオリーブは住友林業と資本業務提携を好感。
グロース市場では、AppBankが反落し、トライアルは続落。アルファクスFSが大幅続落。BTMはさくらインターネットとセールスパートナー契約でストップ高。エイチエムコムはセコムのコンタクトセンター業務にAI音声認識プラットフォームを納入し上昇。データセクションは反発。
日足チャート上では、長めの下ヒゲを伴う陰線。ギャップダウンで寄付き安値では4万1835円と、25日移動平均線(4万2063円)を割り込んだが、大引けでは買い戻されて4万2000円台を維持した。ザラ場中での25日移動平均線割れは8月4日以来、約4週間ぶりのこととなったが押し目買い需要も感じさせた。
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注目記事 Pick up
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【デジタル決済、社会実装へ】
日本証券新聞9月2日(火)紙面1面TOP記事掲載
ゆうちょ銀行 貯金をデジタル資産に置き換え
IIJ(3774・P)が大幅反発し、2月6日の年初来高値(3,038円)を更新。一時12.6%高の3,130円まで上昇し、昨年12月に付けた上場来高値(3,220円)を射程にとらえた。
ゆうちょ銀行(7182・P)がデジタル通貨を2026年度に貯金者向けに発行すると、8月31日に日本経済新聞が報じた。IIJ傘下のディーカレットDCP(東京都千代田区)が開発するデジタル通貨「DCJPY」を導入する。預金者は貯金のうち希望する額を「1円=1DCJPY」のレートでデジタル化し、金融商品の決済に使えるようにする。
ゆうちょ銀行は将来は地方自治体の補助金を迅速に支給する手段としての活用も視野に入れる。1億2,000万ある口座と先端技術を組み合わせ、国内最大規模を誇る190兆円の貯金がインターネット上で取引される環境をつくる。
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今日の市況概況
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9月1日(月)☆[概況/大引け]
続落。半導体関連が売られた
大引けの日経平均は529円安の4万2,188円、TOPIXは11ポイント安の3,063ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は750、下落銘柄数は807。出来高は17億2,207万株、売買代金は4兆244億円。
日経平均は続落。中国のアリババがAI半導体を開発したと報じられ、先週末の米国でエヌビディアが下落した。加えて、米商務省が韓国のサムスン電子とSKハイニックスの中国部門への特例措置を撤回したことも響き、週明けの東証では半導体関連のアドバンテストやディスコなどが売られた。
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