TOP  NSJアップデート  コラム  【本日のマーケット】9月8日(月)
コラム2025年9月8日

【本日のマーケット】9月8日(月)

9月8(月)のマーケット                                                                   

9月5日の米国株式市場は反落。8月の雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比2万2千人増と市場予想の7万5千人増を下回ったため、利下げ期待で上昇して始まったが、すぐに景気悪化に対する心配が勝り下落に転じた。NYダウは一時409ドル安となった。オープンAIが来年、自社開発による初の人工知能(AI)半導体をブロードコムとの提携で生産する見通しとフィナンシャル・タイムズが報じた。ブロードコムが買われ、エヌビディアは売られた。ロイターは2月に、オープンAIがエヌビディアへの依存を減らすためにAI半導体の内製化計画を進めていると報じていた。テスラが上昇。取締役会がイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に対し、約1兆ドルの新たな巨額報酬案を示した。報酬は時価総額および、自動運転タクシー「ロボタクシー」やヒューマノイドロボット(人型ロボット)の量産といった業績上のマイルストーンの両方に連動して段階的に付与される。マスク氏は給与や現金ボーナスを受け取らず、報酬は全て業績に連動するとのことで、経営への取り組みが期待された。NYダウは前日比220ドル(0.48%)安の45,400ドル。NASDAQ総合指数は前日比7ポイント(0.03%)安の21,700。S&P500指数は前日比20ポイント(0.32%)安の6,481。

石破首相の辞任表明で日経平均は一時800円を超える上げ幅。次期新総裁への政策期待で、防衛関連や原発関連が高い。日銀の年内利上げが難しくなるという見方から不動産株が上昇。ソシオネクストはマッコーリー証券による新規強気判断が好感された。ジンズは月次売上高が材料視された。赤沢大臣が交代するとトランプ政権との交渉が厳しくなりそうという見方で自動車株は小幅安となったが、マツダはシティグループによる2段階格上げが寄与した。

スタンダード市場では、ReYuuの大幅高が継続。原発・核融合関連の助川電工は高市銘柄との見方で大幅高。ジェイ・イー・ティはNHKスペシャル「ニッポン半導体」に出演したことでストップ高。ナトコは決算発表で買われた。abcと夢みつけ隊、イメージワンは反落し、大盛工業は続落。

グロース市場では、リベラウェアが続伸、FFRIは3日続伸。Hmcommが大幅高。自社株買いの発表効果で情報戦略テクノロジーは2日連続ストップ高。ジンジブが年初来高値。Ridge―iとイメージ情報開発は大幅反落。Defコンは4日続落。窪田製薬が安い。コーディアは安値更新。

日足チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。ギャップアップで寄付き、上値を4万3800円台まで伸ばした。パラボリックも陽転となり、陽線が3本連続した「赤三兵」を示現。強い上昇基調を確認する形となった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

石破退陣 高市氏、小泉氏を有力視
 日本証券新聞9月9日(火)紙面1面TOP記事掲載

日経平均 一時800円高、TOPIXは最高値更新  野党との協力で財政拡張路線

日経平均(日足)

石破茂首相は7日夕、緊急会見を開き自民党総裁を辞任すると表明。8日の株式市場では新体制の発足に向け期待が高まったほか、次期総裁候補の政策などを巡り思惑的な売買が先行した。日経平均株価が一時前日比819.85円高の4万3,838.60円まで買われ、終値では625.06円高の4万3,643.81円と8月18日の最高値(4万3,714.31円)に迫った。TOPIXは同日の最高値を更新した。

石破首相は「しかるべき時期」が来れば退陣するとの考えを示していたが、日米の自動車関税にトランプ大統領が署名を行ったことで一区切りがついたとした。次期総裁を選出するための選挙は10月上旬の投開票が行われる見通しで、観測報道では10月4日(土)が有力視されている。自民党の森山裕幹事長は7日の会見で党員の直接参加が望ましいとの考えを示しており、総裁選は一人一票の「国会議員票」と「党員・党友」によるいわゆる「フルスペック方式」となりそうだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

9月8日(月)☆[概況/大引け]

次期首相の政策期待で防衛関連と原発関連が買われ、日銀の利上げが難しくなるという見方で不動産株も高い

大引けの日経平均は625円高の4万3,643円、TOPIXは32ポイント高の3,138ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,258、下落銘柄数は289。出来高は19億4,793万株、売買代金は4兆4,989億円。
石破首相の辞任表明で日経平均は一時800円を超える上げ幅となった。
次期新総裁への政策期待で、防衛関連や原発関連が高い。

詳しくはコチラ

関連記事