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コラム2025年9月10日

【本日のマーケット】9月10日(水)

9月10(水)のマーケット                                                                   

9月9日の米国株式市場は続伸。労働省は、2026年2月に公表する雇用統計の年次改定について現時点での推計値を公表した。基準となる25年3月時点の就業者数は91万1000人程度の下方修正になる可能性が高い。雇用は公表されていたよりも弱かったため、利下げ期待から株式に買いが入った。ユナイテッドヘルスは、来年は加入者の約78%が予想通り、最高評価のメディケア保険プランに加入すると予想していると報告したことで買われた。ネビウス・グループが急騰。マイクロソフトが人工知能(AI)向けクラウド計算資源を利用するため、総額200億ドル(約2兆9500億円)近くに上る複数年契約を締結した。ネビウスはロシアのウェブ検索大手ヤンデックスから分離独立したオランダ企業。NYダウは前日比196ドル(0.43%)高の45,711ドル。NASDAQ総合指数は前日比80ポイント(0.37%)高の21,879。S&P500指数は前日比17ポイント(0.27%)高の6,512。

米オラクルがクラウドインフラ事業で強気見通しを示したことを受け、データセンター関連のフジクラや古河電工が買われた。オラクルが採用検討のハイブリッドスーパーキャパシタ(HSC)の武蔵精密は急騰した。関西電力は米エリオット・マネジメントが配当金100円以上への要請で買われた。日銀関係者が「年内利上げの可能性を排除しない姿勢」と語ったことが報じられ、銀行株が高い。一方、トヨタや川崎重工、リクルート、ダイキンは売られた。

スタンダード市場では、岡本硝子が2日連続ストップ高。東京機械は防衛分野で初の契約が成立しストップ高。まぐまぐはクロスメディア展開プロジェクトを開始すると発表しストップ高。くろがね工作は特別配当の発表でストップ高。エスサイエンスとトレードワークスは反落し、串カツ田中は3日続落。

グロース市場では、アクセルスペースが反発しストップ高。イメージ情報開発は続伸しストップ高。くふうカンパニーは株主優待制度の導入で大幅高。EDPはブルーとピンクのカラーダイヤモンドの販売開始で買われた。イオレは続落。GNIとFRONTEO、AppBankは売られた。

日足チャート上では、上下にわずかなヒゲを伴う陽線。昨日の陰線の中での動きとなったが、寄付き後が安値でほぼ高値での大引けとなった。確りとした展開が継続している。

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日経平均は最高値 アドテスト、フジクラが大幅高
 日本証券新聞9月11日(木)紙面1面TOP記事掲載

米国の金融緩和観測が支えに

10日の東京株式市場では利下げ期待を背景とした米国株高に支えられ、日経平均株価が最高値を更新した。

米労働省が9日発表した雇用統計の年次改定で2025年3月までの1年間の非農業部門雇用者数が91万1,000人下方修正された。あらためて雇用の増加ペース鈍化が意識され、金融緩和への期待が継続。年内2~3回の利下げ観測を背景に、NYダウ、ナスダック総合指数、S&P500の主要3指数がそろって史上最高値を更新した。金融緩和頼みの側面が強く、インフレや雇用関連の指標で相場が大きく揺さぶられる可能性もあり、一定の警戒は必要だが、AI関連をけん引役とする上昇は継続しそうだ。

エヌビディア(NVDA)に続き、AI向け半導体関連としてブロードコム(AVGO)が急速に存在感を強めていることも注目材料。

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今日の市況概況
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9月10日(水)☆[概況/大引け]

米オラクルの見通しを好感。銀行株と関電も高い

大引けの日経平均は378円高の4万3,837円、TOPIXは18ポイント高の3,140ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は820、下落銘柄数は725。出来高は15億8,500万株、売買代金は3兆5,727億円。
米オラクルがクラウドインフラ事業の売上高について、今年度に77%増の180億ドルに拡大し、2030年5月期までに年間1,440億ドルに達する見通しを述べた。
これを受けて、データセンタ―関連のフジクラや古河電工が買われた。
加えて、武蔵精密(7720)が急騰した。昨年12月に武蔵精密は、オラクルが武蔵精密子会社の武蔵エナジーソリューションズのハイブリッドスーパーキャパシタ(HSC)の採用を検討していると発表したため、オクラル関連として物色された。

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