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コラム2025年9月17日

【本日のマーケット】9月17日(水)

9月17(水)のマーケット                                                                   

9月16日の米国株は反落。17日のFOMCの結果発表を控え様子見姿勢。エヌビディアは下落。中国市場向け最新チップ「RTX6000D」の需要が低調で、一部の大手企業が発注を見送っているとロイターが報じた。ユナイテッドヘルスやヒムズ・アンド・ハーズ・ヘルスが売られた。テスラは堅調。NYダウは前日比125ドル(0.27%)安の45,757ドル。NASDAQ総合指数は前日比14ポイント(0.07%)安の22,333。S&P500指数は前日比8ポイント(0.13%)安の6,606。

エヌビディアとオープンAIが英国でAIインフラ計画を発表し、日経平均は中盤に上昇した。だが、エヌビディアと中国ファーウェイの子会社がシリコンバレーで建物を共有していたことからスパイ容疑の波及懸念で、日経平均は下落した。電線株や電力株、保険株は売られた。一方、東京エレクはBofA証券による投資判断引き上げで、TDKはモルガン・スタンレーのトップピック推奨で高い。カルビーはオアシスマネジメントによる保有判明で上昇。

スタンダード市場では、アセンテックが大株主による株式譲渡が発表され、再TOB期待が後退したため大幅安となった。串カツ田中は第三者割当増資を発表したことで売られた。岡本硝子は信用取引規制で続落。GMOペパボは業績予想の上方修正と特別配当の発表でストップ高。夢みつけ隊が上昇。

グロース市場では、アシロと笑美面が大幅続落。リベラウェアとFFRIが反落。PSSは全自動遺伝子検査システムをシスメックス欧州法人が販売開始で一時ストップ高。デジタルグリッドは6日ぶりに反発。triplaは第3四半期決算で買われた。ユカリアはSBI証券が新規「買い」判断。

日足チャート上では、十字足となる陽線。上ヒゲ部分が長く4万5000円水準での上値の重さを感じさせる。最高値水準に位置するだけに調整も考えられるが、5日移動平均線(4万4534円)がサポートとなるか注目される。

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“拙速な大幅利下げ”に要注意
 日本証券新聞9月18日(木)紙面1面記事掲載

どうなるFOMC、そして米国経済… 大和総研 矢作大祐主任研究員語る

日本時間18日未明の米FOMC(連邦公開市場委員会)声明発表&議長会見を控えて、17日の東京市場は株価・為替ともに神経質な展開となった。果たして大方の想定通り「0.25%利下げ」の決着となるか。その後の政策対応への示唆は得られるのか。そして、それを受けた米国市場の反応は…。市場筋の視線の先は「米国」に向けられている。大和総研は12日、「トランプ2.0に翻弄される米国経済行方」と題するメディア向けオンラインセミナーを開催した。講師は、2019~23年にニューヨークで米国経済・金融分析を担当してきた矢作大祐主任研究員(写真)。同氏の主な発言内容を以下のようにまとめた。

「トランプ大統領の政策運営は全て公約通りだが、減税など“アメ”の部分と関税や不法移民対策といった“ムチ”の部分に分かれ、市場は第1次政権時と同様のアメ先行を期待していたが、実際はムチ先行となった。政権を引き継いだ際の景気・市場・政治状況が良好で、景気に悪影響を与える政策の早期実施が可能な環境だったためだ」

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今日の市況概況
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9月17日(水)☆[概況/大引け]

反落。東京エレクとTDKは高い

大引けの日経平均は111円安の4万4,790円、TOPIXは22ポイント安の3,145ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は313、下落銘柄数は1,267。出来高は20億7,400万株、売買代金は4兆6,178億円。
米国FOMCの結果発表を控え、様子見姿勢から日経平均は反落して始まった。
だが、トランプ米大統領の訪英に合わせ、マイクロソフトやOpenAIなどの米国企業が、英国でAIシステムや量子コンピューティングのプロジェクトを発表したことを受けて、上昇に転じた。
最先端AI半導体の「ブラックウェル」の需要期待でエヌビディアが買われると、日本の半導体関連株も好影響を受けると期待されたことが背景。
しかし、米議会下院の有力議員らが、中国の華為技術(ファーウェイ)の子会社が米半導体大手エヌビディアとシリコンバレーで建物を共有していた理由について、この子会社に説明を求めており、中国によるスパイ活動の疑惑を調査する動きがエヌビディアにも及んでいると報じられたため、日経平均は下落した。

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