10月2日(木)のマーケット
10月1日の米国株は小幅だが4日続伸。ADPリサーチ・インスティテュートが発表した9月の全米雇用報告で、民間雇用者数は前月比3万2千人減で、市場予想の5万人増に反したが、追加利下げが期待された。インテルは受託生産(ファウンドリー)の顧客としてアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)を加える方向で協議していると報じられたことで買われた。トランプ政権は9月30日に電気自動車(EV)購入に7,500ドルの税額控除を付与する措置を終了したが、10月1日のテスラ株は上昇した。AIを使った自動運転車やAIロボットへの期待が、EV販売減懸念を上回っているという解説も。ファイザーやイーライリリー、メルクといった医薬品が続伸。NYダウは前日比43ドル(0.09%)高の46,441ドル。NASDAQ総合指数は前日比95ポイント(0.42%)高の22,755。S&P500指数は前日比22ポイント(0.34%)高の6,711。
米オープンAIが韓国のサムスンとSKからHBM(広帯域メモリー)を調達することを発表したため、日本でも半導体関連が買われた。キオクシアHDは米エヌビディアの要望で100倍速SSD開発と報じられストップ高。第一三共は米食品医薬品局が「エンハーツ」の一部変更承認申請を受理したことで高い。東電は新潟県による県民意識調査の途中経過公表で、原発の再稼働の条件が整っていないという比率が多く大幅安。ソニーFGは流通参考値段を下回る。
スタンダード市場で、メタプラネットはビットコインインカム事業が好調で業績予想を上方修正したため大幅反発。夢みつけ隊がストップ高。半導体検査用部品の日本電子材料が大幅高。排熱用シートシンク製品のテクニスコはデータセンター関連の期待でストップ高。ワークマンは続落。
グロース市場では、Heartseedが3日連続の大幅安。FFRIが続落となり、マイクロ波化学が反落。日鉄ソリューションズと資本業務提携のデリバリーコンサルは2日連続ストップ高。サンバイオは反発し、夢展望が買われた。技術承継機構は2社の子会社化を発表し大幅高。
日足チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。上値は4万5125円まで伸ばしたが、売り物に押されて4万5000円回復までは届かず。底堅さを見せたが、5日移動平均線(4万4963円)上には浮上できず。4万5000円の壁が重く感じられる。
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注目記事 Pick up
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【AI関連 成長続く 主力+中小型 芝浦メカなどマーク】
日本証券新聞10月3日(金)紙面1面記事掲載
10月前半は日経平均優位か
2日の東京市場はAI関連がけん引役となり、日経平均株価が5日ぶりに反発。一時575円高まで買われた。ソフトバンクグループ(9984・P)、東京エレクトロン(8035・P)、アドバンテスト(6857・P)、ディスコ(6146・P)などが上昇を主導した。半導体製造装置(SPE)に加え、NAND型フラッシュメモリ大手のキオクシアHD(285A・P)、パッケージ材料のイビデン(4062・P)など、メモリや先端材料なども活況。一方で、“AI関連以外”の銘柄は前日に続きさえない展開となり、TOPIXは続落。
ちなみに、AI関連が主導した9月相場では日経平均の上昇率5.18%に対しTOPIXは2.02%にとどまった。10月は最終週から3月期決算企業の第2四半期(4~9月)決算が本格化するため、後半には好業績期待銘柄などに関心が向くとみられる。極端なAIシフトは修正されそうだが、それでも実態面に対する評価、期待は高い。
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今日の市況概況
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10月2日(木)☆[概況/大引け]
半導体関連が買われ日経平均は反発したがTOPIXは小幅安
大引けの日経平均は385円高の4万4,936円、TOPIXは7ポイント安の3,087ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は548、下落銘柄数は1,033。出来高は25億1,065万株、売買代金は5兆4,768億円。
半導体関連が買われたため日経平均は5日ぶりに反発したが、他の多くの銘柄に対しては10月4日の自民党再選を控え、様子見姿勢だったため、TOPIXは小幅安だった。
米オープンAIが韓国のサムスンとSKハイニックスからHBM(広帯域メモリー)を調達することを発表したため、日本でも半導体関連が買われた。
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