10月27日(月)のマーケット
10月24日の米国株は続伸。政府機関の一部閉鎖の影響で発表が延期になっていた9月の消費者物価指数が24日に発表され、前年同月比3.0%上昇だった。市場予想の3.1%を下回ったため、インフレ圧力への警戒感が後退し、10月28日~29日のFOMCにおける利下げが期待された。なお、大統領報道官は来月予定されている10月の消費者物価指数の発表が行われない可能性があるとの見通しを明らかにした。調査担当者らが業務を遂行できないため。IBMとAMDが上昇。ロイターが、IBMはAMDが手掛ける半導体で量子コンピューターの誤りを正すアルゴリズムを実行できるようになったと報じた。NYダウは前日比472ドル(1.01%)高の47,207ドル。NASDAQ総合指数は前日比263ポイント(1.15%)高の23,204。S&P500指数は前日比53ポイント(0.79%)高の6,791。
日経平均は5万円を大幅超過。先週末の米国株主要3指数の最高値更新や米中閣僚級協議で中国がレアアース輸出規制を1年延期する考えに加え、高市内閣支持率74%も好感。市場の一部で高市政権が国内資産に特化したNISA枠の拡大の思惑も。日米首脳会談で防衛費や造船分野の協力を話し合う見通しで川崎重工などが高い。レアアース関連の東洋エンジが大幅高。日本円ステーブルコイン「JPYC」の発行を受けて、アステリアと電算システムが急伸。
スタンダード市場では、内海造船とジャパンエンジンが大幅高で名村造船も高い。ニッチツは船舶用ハッチカバーを手掛けていることでストップ高。テクノホライゾンは上期好決算でストップ高。助川電工は続落となったが、原発関連として日本ギアが高い。岡本硝子は日証金が申込停止措置で反落した。
グロース市場では、サンバイオが反発。ドローン関連のリベラウェアが買われた。地域情報サイト「まいぷれ」運営のフューチャーリンクネットワークが大幅高。FFRIセキュリティは反落。タイミーとJDSCは続落。キャンバスは2027年の新薬承認・上市の達成困難と発表し急落。
日足チャート上では、ほぼ高値引けとなる大陽線。ギャップアップで寄付き、5万円の大台で推移し史上最高値を更新。日経平均株価は、初の5万円台乗せとなった。ボリンジャーバンドのプラス2シグマ(5万655円)近辺まで急騰を演じたが、25日移動平均線との上方かい離率が7%超えとなり過熱感も意識される水準。
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注目記事 Pick up
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【日経平均 ついに5万円大台乗せ】
日本証券新聞10月28日(火)紙面1面記事掲載
高市トレード2.0に期待 米中関係も改善へ 短期急騰で目先は警戒も
27日の東京株式市場は大幅続伸となり、日経平均株価が5万円の大台に乗せた。取引時間中に前日比1,249.95円高の5万549.60円まで買われ、終値は同1,212.67円高の5万512.32円だった。TOPIXは連日の最高値。東証プライムの値上がり1,400銘柄超と、ほぼ全面高の展開となった。
このところの株高のほとんどは高市早苗首相への期待と米中関係の改善期待で説明がつく。国内では24日に高市首相が所信表明演説を行い、責任ある積極財政の下、経済と安全保障の強化に取り組む方針を明らかにした。日本経済新聞とテレビ東京の世論調査によると高市内閣の支持率は74%と現行の調査方式が始まって以来、歴代2位と国民の期待の高さがうかがわれる内容。
また、米国発の材料も株高を支えた。24日の米国でNYダウなど主要3指数が最高値を更新。
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今日の市況概況
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10月27日(月)☆[概況/大引け]
1212円高の5万512円

大引けの日経平均は1,212円高の5万512円、TOPIXは55ポイント高の3,325ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,410、下落銘柄数は164。出来高は19億2,747万株、売買代金は6兆1,130億円。
日経平均は5万円を大幅に超過した。
先週末24日の米国株主要3指数の最高値更新に加えて、26日の米中閣僚級協議で中国がレアアース(希土類)の輸出規制を1年間延期するとの考えを示した。
さらに、高市内閣も支持率が74%と高いことも好感された。
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