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コラム2025年10月28日

【本日のマーケット】10月28日(火)

10月28(火)のマーケット                                                                   

10月27日の米国株は3日続伸。中国がレアアース輸出規制の実施を1年間延期の見通しが好感された。クアルコムはデータセンター向けの人工知能(AI)チップ2種を発表し大幅高。AMDはエネルギー省と10億ドル規模のパートナーシップを結び、原子力からがん治療、国家安全保障に至るまでの大規模な科学的問題に取り組む2基のスーパーコンピューターを構築することで買われた。アビディティ・バイオサイエンシズが急騰。神経筋疾患を含めた希少筋疾患治療薬を手がけるバイオテクノロジー企業で、スイスの製薬大手ノバルティスが買収することで合意したと発表。NYダウは前日比337ドル(0.71%)高の47,544ドル。NASDAQ総合指数は前日比432ポイント(1.86%)高の23,637。S&P500指数は前日比83ポイント(1.23%)高の6,875。

反落。日米首脳会談を終え、値下がり。ベッセント財務長官の発言は日銀に利上げ催促との見方から円高に向かい、日経平均は下げ幅を広げた。キオクシアや川崎重工、レアアース関連の東洋エンジが反落。ニデックは日経平均が除外されストップ安。キヤノンは7~9月期が営業減益で売られた。一方、ソフトバンクGは堅調を継続。イビデンはニデックに代わり、日経平均に採用され急騰した。エンプラスは通期予想を上方修正しストップ高となった。

スタンダード市場では、造船関連のジャパンエンジンや防衛関連の日本アビオニクスが反落した。電気工事のサンテックはマレーシアのデータセンターや半導体工場の工事の増加で業績予想を上方修正しストップ高。東進ハイスクール運営のナガセは上期好決算と創立50周年記念配当で大幅高。

グロース市場では、アストロスケールやQPS研究所が反落。テラドローンが安い。不動産クラウドファンディングのクリアルが大幅安。一方、イオレは11月12日に1株を10株にする株式分割を発表し大幅高。伊藤忠と冷感機能の新素材を共同開発するジェネレーションパスは2日連続ストップ高。

日足チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。昨日の陽線の中での値動きとなった。いわゆる「はらみ足」となっており、酒田五法では、「上位における陽の陰はらみ」で攻防の分岐点とされる。翌日の形勢がキメ手となり、「翌日が上寄り陽引けなら買い増し」で、「下寄り陰引けなら売り」となるところ。明日の攻防が注目される。

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日米首脳会談が終了 新たな黄金時代を強調
 日本証券新聞10月29日(水)紙面1面記事掲載

米中関係も改善方向 相場は強含み

前日、一気に5万円台に乗せた達成感もあり、日経平均株価は上昇一服。後場に入り下げ幅をやや広げた。28日午前には高市早苗首相とトランプ米大統領が東京・元赤坂の迎賓館で会談。冒頭で高市首相は「日米同盟の新たな黄金時代をトランプ大統領とつくりたい」と強調。対してトランプ氏は「この関係はこれまで以上に強いものとなるだろう。われわれは最も強固な水準の同盟国だ」と表明するなど、良好な関係構築を演出した。

両首脳は、日米関税合意の着実な履行と、レアアース(希土類)の供給確保に関する2つの文書に署名したほか、トランプ氏の滞在中に造船や科学技術7分野での協力について覚書を結ぶ。また、ロイター通信は、日本政府が日米関税合意に基づく5,500億ドル(83兆円)の投融資の候補案件を米国側に示し、関連する企業名を盛り込んだファクトシートを公表する方向で調整していると伝えた。発電や自動車関連といった分野が候補で、日本企業では三菱重工業(7011・P)などの名前が挙がっているという。

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今日の市況概況
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10月28日(火)☆[概況/大引け]

反落。ベッセント財務長官発言で円高も影響

大引けの日経平均は293円安の5万219円、TOPIXは39ポイント安の3,285ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は96、下落銘柄数は1,501。出来高は22億9,292万株、売買代金は5兆8,852億円。
日経平均は反落した。
日米首脳会談を終え、イベント通過から値下がりとなった。

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